ラジオの「尋ね人」
まだ戦地から夫や恋人、兄や弟が帰還してこない・・
外地から民間人の引き揚げ者、シベリア抑留者などの静かな呼びかけがありました。
戦争で引き裂かれて、ラジオの「尋ね人」が、真剣に聴かれていたのです。
最初はNHKラジオドラマで 『君の名は』放送されて、「忘却とは忘れ去ることなり。忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ」のナレーションが流行語にもなりました。
身につまされるドラマであったのです。
出演佐田啓二・岸恵子『君の名は』で映画化・・
驚異的なヒットとなり、女優岸恵子は若い女性の憧れであった。
映画でのストール「眞知子(岸恵子)巻」が大流行したものです。
◆. 君の名は 織井茂子
1953年松竹映画「君の名は」、出演 佐田啓二・岸 恵子
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『君の名は』NHKラジオ連続放送劇
放送期間は、昭和27年(1952)4月10日-29年(1954)4月8日。毎週木曜8時から9時までの30分放送。 (PMの夜ですょw)
番組の冒頭で「忘却とは忘れ去ることなり。忘れ得ずして忘却を誓う心の悲しさよ」という来宮良子のナレーションが流れる。当時のラジオドラマは生放送だったため、劇中のBGMは音楽の古関裕而がハモンドオルガンを毎回即興で演奏していた。 wikipedia
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岸恵子一人芝居「わりなき恋」は満席
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今日(24日)の神奈川県立音楽堂公演・岸恵子一人芝居「わりなき恋」は満席・・
雨でした。
御洒落をした高齢な女性たちの充満で、男性客はパラパラでしたw
ストールを巻いた方も居ました。
岸恵子の著書「わりなき恋」が原作です。
フッと劇のセリフから、若くして事故で亡くなった「君の名は」の出演者・佐田啓二の「小さい笑窪(えくぼ)」を思い出しました。そして、彼の潤いのある声。
生きて還暦過ぎたならば、「わりなき恋」の磊落(らいらく)な男でしょうかw
・・・高齢者になると、妙に人懐かしくなる時があります。
青春真っ盛りであった頃に憧れたスターの姿と立ち振る舞い、声に逢いたい。
女優の岸恵子さんは、貴重な存在になっていたのです。
観客席の開場で、
若い人に付き添われ世話をされる方でも、心底嬉しそうなのが救いになる。
また上演中で咳き込み、背中を擦ってもらう方もいる。途中で眠っている方もW
皆、それぞれの歳月を経て、集まった尊い一日でした。
追伸
岸恵子さんは、今回の全国公演終了で「引退する」そうです。