八方塞がり東電困窮 貯水槽、浄化設備でも漏洩 海洋排出も反発強く | taroozaの不思議の謎解き 邯鄲(かんたん)の夢

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八方塞がり東電困窮 貯水槽、浄化設備でも漏洩 海洋排出も反発強く
2013.8.20 23:06 産経

 汚染水を保管していた地上タンクの信頼性については、当初から疑念が持たれていた。東電が打ち出す汚染水対策はことごとく問題が持ち上がっており、これまでも地下貯水槽からの漏洩(ろうえい)や汚染水を浄化する設備の故障などがあった。八方塞がりを打開する策は見当たらず、汚染水の広がりは避けられない状況にある。

 原子力規制庁の森本英香次長は20日の定例会見で「非常に憂慮している。ほかのタンクも影響があるかという観点が必要だ」と述べ、次々とタンクから漏洩する事態を恐れた。

 敷地内には約1千基のタンク(総容量計39万トン)がある。今回汚染水が漏れたタンクは、鋼鉄製の板をボルトで留めただけの簡易な造りで、1基1週間程度で完成できる。このタイプのタンクは約350基あり、耐用年数は5年しかない。

 現在はつなぎ目を溶接した頑丈なタイプが主流になったが、工事に約2カ月かかるため、事故直後にはボルトタイプが大量に設置された。タンクからの漏洩は過去4件あり、いずれもこのタイプで発生している。

 東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理は「汚染水の受け入れ先がない状態で、(ボルトタイプのタンクを)引き続き使用せざるをえない」と苦しい事情を明かす。

 汚染水は毎日、約400トンのペースで増えている。ストロンチウムなど62種類の放射性物質を取り除く多核種除去装置(ALPS(アルプス))が本格稼働すれば、わざわざ地上にタンクをつくらなくても、地下に穴を掘った貯水槽にためておけばよいというシナリオもあった。

 しかし、ALPSは6月に試運転の段階で水漏れが発覚し停止したまま、本格運転の道筋すらない。7カ所あった地下貯水槽(総容量約5・8万トン)も4月まで使用していたが、こちらも漏洩が起こり、全ての水を抜き取って地上タンクへ移送した経緯がある。

 増え続ける汚染水対策として、汚染される前に海洋排出する案も計画されたが地元の漁業関係者が反発。東電の幹部が何度も漁協へ足を運ぶものの、汚染される前の水の排出に理解が得られる状況にない。

 現状はタンクを補強してため続けるしか方策はないが、漏洩の現場を確認した規制庁の保安検査官は「タンクの周囲をくまなく見たが、漏れた形跡が見つけられなかった」と説明。原因すら分からないまま汚染水を貯蔵するしか策がないことに、東電の困窮ぶりが映し出されている。

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東電 映像アーカイブ 
2013/08/20福島第一原子力発電所構内H4エリアにおける水漏れに関する臨時会見
http://www.tepco.co.jp/tepconews/library/movie-01j.html