福島第一原発事故の壮絶な舞台裏 米テレビ局制作
2012.3.7 11:21 (産経ニュース)[放射能漏れ]
http://sankei.jp.msn.com/wired/news/120307/wir12030711240000-n1.htm
[原発事故研究資料]
例えば。事故発生2日後、格納容器内に溜まった水蒸気を逃すために、放射能漏れを覚悟でヴェントを開く決断を官邸が下したものの、電動制御のそれを手動で開けるやり方を東電が知らなかったことを隠していたため、ヴェントを開いたという報告が入らないことに首相が業を煮やし自ら福島に乗り込む場面。
その舞台裏では、現場の技師たちがマニュアルを必死でひっくり返しては、内容を読み込むのに時間を取られていたのだという。「簡単には開かないんです。必死に作業していたんです」と現場の技師は言う。
加えて現場の放射線量は危険な値を示しており、作業員をそこにまで送り込むことは、すでに自殺に等しい行為だった(番組内ではSuicide Squadという言葉を使っている)。
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システムが複雑になるほど技術マニュアルは膨大な量になります。
現場では、その手引書を読み込みますが、技術書に書かれていないコツとか常識的な技術レベルは省いてあります。
その為、現場ではトライ&エラーの試行錯誤の検討時間がどうしても要ります。
緊急時ほど、技術マニュアルを速読して時間短縮を図るしかありません。
テーブルに全ての関連資料を広げ、問題点を洗い出し一つづつ処理していくのです。
同時に起きる複合的なトラブルほど、困難なものです。
パソコンの一画面でのマニアルでは役に立たない。
居なかったのでしょう。
普段から下請け任せだったのでしょう。
如何にも、
技術知識に裏打ちされた「読解力と速読」ができる、緊急時対応の技術スタッフを育てていない 企業だと分かる記事でした。
*私が、暗に速読の大切さを勧めていた理由です。
普段は「昼行燈」 (ひるあんどん)でも良いのです。
緊急時に当たっては、「技術の鬼」になってくれれば・・・
ひる‐あんどん【昼行灯】
《日中に行灯をともしても、うすぼんやりとしているところから》ぼんやりした人、役に立たない人をあざけっていう語。提供元:「デジタル大辞泉」
*平和な時、赤穂藩城代家老大石内蔵助は「昼行燈」と評されていましたが、こと藩の大変に当たっては果敢に主導した。