映画「天心」予告編
eigatenshin さんが 2012/03/10 に公開 (536)
日本の近代芸術に大きな足跡を残した岡倉天心。
その弟子たる若き日の横山大観の眼を通し、兄弟弟子である菱田春草・下村観山・木村武山らと共に芸術と真摯に向き合う姿や、師である天心の実像に迫る。
理想に燃えて設立した「東京美術学校」(現東京藝大)を追われた天心たちが辿り着いた
北茨城の美しい五浦の海と、後に彼がそこに建立した「六角堂」に込めた想い。
波乱の五浦時代を中心に、傷心の天心が立ち上がってゆく姿や弟子たちとの葛藤・師弟愛を描き、世代を超え、美術・芸術の在り方だけでなく日本の未来までも問いかける。
詳しい説明がされています。 ↓
天心六角堂再建映像記録 15分
http://youtu.be/E5q_9TnB6kY
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
この頃・・
日本人のエモーショナルな感覚に合う映画が少なくなりました。
つい最近まで、3月11日の大津波で六角堂が流出したことも、篤志家の努力で再建したことも知りませんでした。
明治の開明期に、志高く理想に燃えた岡倉天心と師弟の物語ならば映像が楽しみです。
岡倉天心は、米国ボストン美術館の中国・日本美術部長として赴任すると、中国の一部と見られていた日本美術の独自性を海外に広く紹介して認めさせました。
それだけでなく、日本の芸術の基底に流れる精神性を「茶の本(道)」として英文で紹介する思想家、行政家でもありました。
彼が建立した「六角堂」は、聖徳太子所縁の奈良法隆寺・夢殿(ゆめどの)への想いが篭っているようです。
天心の調査で、夢殿の美術的価値が確立されたと云われています。
さて・・・奴儕(やつばら)が騒がしい
太子が、お目覚めのようです。
*”あんな”奴儕(やつばら)に我儘(わがまま)をされて堪るものか〈福沢・福翁自伝〉