$メルヘンのブログ

突然寒くなったかと思ったら、
気づいたら今年も終わろうとしています。

皆様こんばんは。

この一年、私のブログを読んで頂き誠にありがとう御座います。
ブログを始めたのが去年の夏位からなので、まだまだこれからで
ございますが、どんどん更新回数が減っているので、
来年こそは、せめて月2位で書きたいと思います(笑)

去年はProTools9が発売され、とても驚かされました。
今年最後はProTools10にしようかとも思いましたが、実際にまだ
触っていないので、本日は、私の作曲法を簡単に公開しようかと。

とはいえ、わざわざ人様に公開するような事は無いのですがね(苦笑)

それでも気になる方は、以下~どうぞ。

私の手順としてはまず、ProToolsを立ち上げます。
で、とりあえずインストゥルメントトラックを5個位作ります。
それと、マスターフェーダー1本と、リバーブとディレイ用のAUXトラックも2~3本立てて、
適当にリバーブなどをセットしておきます。

インストゥルメントトラックにはXpand2を差します。音色は大抵ピアノです。
なぜXpand2かというと、軽いから。

で、ピアノを弾きながら、全体のイメージを固めて行きます。
大抵のJ-POPを例にとると、まずイントロ→Aメロ→サビ→Aメロ→サビ→Bメロ→間奏→サビx2→アウト

というのが大まかな流れなので、
とりあえずAメロとサビを考えて、全体の構成を考えて行きます。
僕はここまでが大体ピアノのみです。
曲調によってはエレピの時もありますが。
その後クリックを入れて、テンポを決めたら、
簡単なドラムトラックを入れます。
コピペです(笑)
コピペか、BOOMとか、Xpand2のLoopを5分位入れておきます。

次にベースを入れます。
ベースは主に手弾きです。アコースティックな感じで無い限り、とりあえず
良さそうな音をピックアップして、どんどん弾いて行きます。
この時、まだMidiです。なので、録り終わってから、タイミングとベロシティの調整を
して行きます。修正は極力少なくしたいので、頑張って弾きます。
ベースの音色で良いのが無いと思っている方も、ちょっと汚し系のエフェクトを
掛けると、割と良くなったりするので試してみてはいかがでしょうか。
薄くドライブさせたり、ノイズを付けると良い結果になる場合がありますので。

ベースが固まって来たら、次はドラムを作り込んで行きます。
ドラムは、生系の音源のMidiデータなどを選んで貼っていくパターンと、
サンプルループを選んで切り貼りしていくパターンと、
その両方を混ぜるパターンの3つのやり方を私は使い分けています。

ドラムはトラック数的にもかなり使う重要なポジションです。
私の場合、キックを2種類、スネアを2種類、
タムは纏めて、ハット、オーバーヘッド、アンビエンス、シンバル、
リバースシンバル、など、
色々混ぜて、大体10~20トラック位使います。
そうしたドラムは、1本のAUXトラックに流し込んで、トータルにエフェクト処理して行きます。
もちろん個別にも掛けて行きますが。

ドラムのポイントは、サビ前でのフィルと、サビに入ったときの盛り上がり。
あとは、思い切って、音を抜いたりと。
あと、こちらも若干音を汚すとパンチが出る場合があるので、ProToolsを
お持ちの場合は、サンズアンプなどをためしに掛けてみてはどうでしょうか。

ドラムの定位ですが、キックとスネアはとりあえず真ん中に置いて、あとは
左右に振っちゃう形で初めて、徐々に調整していけば良いとかと思います。

で、ドラムが終わったら、ストリングスやシンセなどを入れて行きます。
とにかくサビが派手になれば良いので、サビを中心に作って行きます。

ドラムはオーディオの張り付けが割とあったりしますが、
打ち込みは基本全部Midiデータで行います。(それを打ち込みと言うのですが)

打ち込む物のポイントは、聴こえて欲しい音と、
あんまり聴こえなくてもいい音を混ぜる事です。
例えば、すごい気に入ったバイオリンのフレーズが出来て、それを聴かせたいとします。
その時にバイオリンの音を左側に置きます。(あくまでも例えばです)
そしてあんまり聴こえなくてもいいから、ビオラの音を右側に定位させたりするのです。
尚かつ、そのバイオリンやビオラの音を、若干違う音色で、幾つも重ねたりします。

そうして空間を埋めて行きます。

大まかに出来て来たら、途中で、マスターにマキシマイザーをかけます。
割と派手めに掛けます。

テンションを上げる為と、ミックス時の完成系をイメージする為ですね。

他にも、ポイントポイントで、効果的な音を入れて行きます。
こういうのは、シンセやソフトシンセなどを遊びながら、直感的に
音を選んで行きます。気に入ったプリセットがあればそのまま使っても良いし、
イメージに近い物があれば、あとは少し調整していけば良い訳ですね。

で、かなり出来て来た頃に、
ピアノをズバッと入れます。
ピアノは、曲調にもよりますが、案外、モノラルの方が良かったり、逆にリバーブたっぷり目の
方が良かったりとあるので、お好みで。
私は最近買ったピアノテックが手放せませんが。
ちなみに、凄い集中力の時は、先にピアノを入れる時もあります。


で、ここまでで、1回ラフミックスを作ります。
この時、バウンスすると思いますが、1~2小節空けてから
曲を作り始めている方は、その空いている小節も含めて、
先頭からバウンスして下さい。
この時、マキシマイザーは掛けてても、はずしてても良いです。


こうして作ったカラオケのステレオトラックを適当なところに保存しておきます。

次に、新規にセッションファイルを立ち上げて、
先ほど作ったカラオケをインポートします。
そうです。このセッションファイルではボーカルだけを録ります。
なぜかというと、
ボーカルトラックは量が多くなりやすいから。


ボーカル録りでは、なんどもパンチインすると思います。
そうして出来た、つぎはぎのトラックを、
1本のオーディオにリージョンを統合します。
この時、ノイズや、ボーカルの唇の、ヌチャっとした音などは、
すべてカットして、場合によっては、ピッチ補正などもしておきます。

完成したボーカルトラックを書き出したら、
元のセッションファイルにインポートします。

こうすると、オケとボーカルを巧くミックス出来ます。多分。

さて、この時、Midiデータのままのトラックは全てオーディオに書き換えます。
1トラックずつバウンスしても良いし、
オーディオトラックを新規に立ち上げて、そこに流し込んでも良いです。

ボーカルも大抵はコーラスが入って来るので、
完成したボーカルトラックだけで、10トラック前後にはなるかと思います。

私の場合は、大体50~60トラック位のセッションになります。
ProToolsLE8を使っているので、それ以上が無理というのもありますが、
メジャーの曲は、1曲で100トラック前後は普通の様です。


全てのデータがオーディオになったらミックスし始めます。

困ったら、とりあえず、真ん中と右と左の3カ所に振り分けます。

そこから調整します。

最後バウンスしたら、曲頭とお尻を短くして、
フェードかけて、完成。

あ、最初に言うべきでしたけど、
私の場合セッションは24Bit,48kHz
で行っているので、バウンスする時にはディザーを
かけます。

ディザーについてや、その他ミックスについては、
過去の記事のどこかにあるはずなので、そちらを
参照して下さい。
今回はあくまでも曲作りの手順ですので。

という感じで、今年最後を締めくくりたいと思います。
それでは皆様、私の様に風邪をこじらせないように
よいお年をお過ごし下さい。

それではまた来年。