前回の最後に、次回はWavesのルネッサンスについて書くと言っておりましたが、
気分が変わったので、今回はピアノのレコーディングについて書いてみたいと思います。
私は、普段曲作りをしている訳ですが、これは全部パソコンとソフト、あるいはハードのシンセを使って制作しています。
実際にレコーディングするパートは、ギター、場合によってはボーカルを録る位なので、
ピアノやドラムなど、本格的に録った事は今までありませんでした。
そんな中、先週機会があってグランドピアノを録る事になった訳です。
当初の予定では、デジタルピアノをラインで録って、そこにボーカルを重ねるはずだったのですが、
お相手の希望により追加でグランドピアノの演奏を録音することになったのです。
正直、やってみたいと思いましたが、同時に不安になる訳です(笑)
まず、
1、そこのスタジオを使った事が無いという事。
2、そこのマイクも今まで使った事の無い物。
3、私の持って行ったインターフェイスにはマイクプリが付いていないという事。
4、時間が無いという事。
かなりやっつけになってしまった感は否めませんが、
とりあえず、反省をかねて書いて行きたいと思います。
まず部屋ですが、8畳位の普通のリハーサルスタジオ。
マイクはRODEのNT2Aを2本。
マイクのチョイスですが、ステレオで使えそうなのは
これくらいしかありませんでした。
ほかにはSHUREやAKGもありましたが、
それらよりは良いだろうという思い込みでRODEになりました。
これを部屋にあったマッキーのミキサー1202の
プリに入れ、ライン出力を、
持って来たECHOのAudioFire2に入れ、MacBookProのProToolsで
録音といった流れでした。
こう書くと一見簡単そうに感じますが、
なにせ全てが初めての事なので、プレーヤーよりもこっちが緊張してしまいました。
マイクもスタンドにセットして、
とりあえずピアノの側に立てて、いざレベルを合わせようとしたら、
大してゲインを上げてないのにノイズがすごい。
もうこの時点で、20分位経っているので、早くセットしなければという焦りで、
てんやわんやでした。
マイクポジションは、写真の様に、蓋をあけた間に、
突っ込むか突っ込まないか位の2本弦に向けて当てています。
指向性は単一にしています。
さすがにワンテイクめは少しレベルが小さかったですが、
それ以降はなんとか形になったと思います。
DAWの方は、AUXに通して、そこにコンプで軽く揃えてから、
録音しました。
今回は、マイク2本でしたが、やはり、もっと沢山のマイクを立てて
みたかったですね。
アンビエンスや打鍵音も拾ってみたかった。
録った物を編集して聴いてみると、
これが思っていたより良かったのです。
ずっとソフト音源のピアノをいじっていたから、
この質感は新鮮でした。
クラシックのCDの様に、リアリティがある。
アンピエンス成分こそないけど、
音に躍動感あり、説得力がありました。
私は、今実家で、グランドピアノがあるので、
ずっと録りたいと思っていたのですが、マイクとマイクスタンドがあまり無いので
中々実現していません。
しかし今回の経験で、
ステレオで良いので、また録ってみたいと思いました。
レコーディングは楽しいと感じた1日でした。
それでは。