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久しぶりの記事となります。
無事にProTools認定資格110を取得出来たので、ようやくブログの更新が出来ます。

同僚がMbox2を買った事もあり、本日はProTools関係にしようと思います。

では、本日はRTASとASについて。RTASは良く聞く言葉だと思いますが、Real Time Audio Suite(リアルタイムオーディオスイート)の事で、これは各トラックのインサートに挿してリアルタイムにパラメーターをいじって音色を変更することが出来るプラグインの事です。
ProTools専用の規格でもあり、ProToolsではRTAS表記の無いプラグインは使用する事が出来ません。

他のDAWソフト用の規格名としては他に、VST,AU,MAS等があり、それぞれ決められた規格のプラグインしか使用する事が出来ません。
ただし、専用の変換ソフトや、一部のソフト音源では他の規格を変換して使う事が出来る物もあります。
VST-RTASアダプター、KOREやVIENNA ENSEMBLE PROなどが挙げられます。

リアルタイムにかけれるプラグインの良い所は、変更が容易な事でしょう。そして、インサートしている順番も一目で分かるので、各トラックがどのような音作りをしているかが分かり易いと言う事でしょう。
ProToolsでは1つのトラックに最大10個までインサート可能なので十分な音作りが可能です。

欠点としては、それら全てのエフェクト処理がパソコンのCPUを消費して行われるので、当然、多くのトラックに多くのプラグインを挿すと動作が重くなり、最悪止まったり、落ちたりします。

そこで、AS(オーディオスイート)の出番です。ASはインサーションスロットに挿すのではなく、画面上部のAudio Suiteと書いてあるメニュータブから行います。
ASはリージョン毎に波形を直接書き換えてくれるので、例えば、コンプやEQなど音質補正が目的で掛けていて、もう変更しないよというインサーションエフェクトのパラメーターを、コピーしてASに張り付け、プロセス実行を押せばコンプとEQをかけた状態の波形に書き換える事が出来るので、今まで掛けていたコンプとEQ分のCPUへの負担が軽減され、尚かつインサーションスロットに空きが出来るので、他の物に当てる事が出来るのです。


最近では外部のDSPプロセッサでプラグインを処理してくれる物も色々と出てきましたが、RTAS対応は割と少なく、私の様にiMacを使っていると対応している物がほぼ無いといった状況なので、CPUへの負荷を考えると、ASは結構重宝しています。

なのでRTASとASを上手く使い分けて欲しいと思います。

写真は、同じコンプですが、左がAS、右がRTASとなっています。

最近ではパソコンの性能が良いので、RTASだけでも大丈夫だという人もいます。その場合は、RTASだけで全然大丈夫です。無理にASにする必要はありません。

ただASにしか入っていないプラグインもあるので、とりあえず一度は何が入っているかチェックした方が良いでしょう。

ProToolsには音質補正から、積極的な音作りに使えるエフェクトや、メーター類が充実しているのでぜひ色々と試して下さい。


それでは。