本日はフリーのプラグイン、iZotopeのvinylです。
まずプラグインというものですが、DAWを使っている方なら分かるかと思いますが、ホストアプリケーション上で使用出来るエフェクトや音源の事です。
ソフトやメーカーによって規格があり、シェアが大きいもので、VST,AudioUnit、MAS、RTASと言った物があり、それぞれのDAWソフトに対応していないと使えません。
各メーカーや個人から色々な製品が出ており、リバーブやコンプからアナログシンセやアナライザーなど非常に多くの製品が有料、無料を問わず出ています。
本日ご紹介するプラグインは、iZotopeから出ているvinylという物です。ここは様々なブラグインを出していてシンプルで使い易い物が多いので、初心者の方にもお使い頂き易いと思います。
フリーではこのvinyl。VSTやAU,RTAS、DirectX等に対応しています。
http://www.izotope.com/products/audio/vinyl/から無料ダウンロード出来ます。
さて、このプラグインですが、どういった物か簡単に言うとノイズを出すプラグインです。以前にもノイズを出すプラグインについて書きましたが、これはまた違い、いわゆる古くさいレコードやカセットの雰囲気を作る為のプラグインになります。
上の画像のフェーダーを左から説明すると、
MECHANICAL
NOISE、アナログオーディオノイズ。ザーーというラジオ的な音が出ます。
WEAR、MECHANICAL NOISEの粒の粗さを調整します。
ELECTORICAL
NOISE、いわゆるハムノイズ。ブーンといった感じです。
DUST、ブツッ ブツッというクリップノイズ。フェーダーで音量を調節し、すぐ下のAMOUNTツマミで音の間隔を調整します。
SCRATCH、レコードノイズ。同じくAMOUNTツマミで間隔を調整できます。
そして右下にYEARというツマミがあり、見たまんまですが、2000にすると最近の、1930に合わせると、これだけで簡単に昔風のラジオから流れる様な音に変わります。
その横のRPMと書かれたのはレコードの回転盤ですね。33回転盤とか45回転盤というレコードの規格です。
ちなみに写真は二枚繋げていますが、左側が通常の物で、その四隅にあるネジをクリックすると蓋が開いて写真右の様に中が見える様になっています。 これは別に開いたから中をいじれる訳では無く、制作者の遊び心の様です。
最近私の周りで、古くさい質感が好きだという方が多いので、今回載せてみました。フリーですがかなり遊べるプラグインだと思います。
しかし、エンジニアは、いかにノイズを無くしてクリアな音で録るかに四苦八苦しているのに、こういったノイズを付与するプラグインが好まれるのは一体なぜなのか、不思議に感じる今日この頃です。
それでは。