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本日の機材はTLAudioのA2といモデルです。
TLAudioは以前はHHBというメーカーで元々は1976年ロンドンにて設立され、ヨーロッパにおいてプロオーディオ機器を供給する企業として確立していましたが、現在ではTLAudioという名前で、一部の商品を引き継いでいる形となっているようです。 HHBとTLAudioに別れたということでしょうか。詳しい事は知りませんが、HHBのアウトボードやミキサーなどの商品を、ほとんどそのままロゴだけTLAudioに変えて流通しているようです。
商品の特徴としては、やはり真空管でしょうか。チューブ使用のミキサーなどもあるので大変興味深いです。
今回のA2はステレオ仕様の、チャンネルストリップとなります。チャンネルストリップとは、元々コンソールなどの大型ミキサーなどの1ch分を縦に抜き取ったものです。主に、ヘッドアンプ、コンプ、EQで構成された製品が多く、A2はそれに真空管をプラスした製品となっています。
クラスAのアナログ回路を持ち、ステレオチャンネルに同一のコンプが掛けられるコンプ部分と、3バンドのEQ部分は、オン、オフが切り替えられ、またサイドチェインが使えます。
そんなA2ですが最大の魅力は、真空管で出力レベルを変えることなく1~10%の倍音歪率を得る事が出来る事です。
多くの真空管製品は、歪ませるとその分出力レベルが上がるのですが、A2の場合そのままなので、
レベル調整することなく素材を通す事が出来るのです。
私の場合、2ミックスに掛ける事が多いのですが、コンプやEQは精度の良いDAW側でそろえ、ニュアンスを加える為に軽く通す感じで使用しています。
初めて使った時はあまりにもノイズが多くて、これが真空管というものか?と思ったのですが、さすがにおかしいと思い、最終的には日本の電圧が問題だという結論になりました。
やはり海外製品は120Vか220Vで使用した方が良いでしょう。
ステップアップトランスを通したら見違えるようにクリアになり、倍音の調整がスムーズになりました。
A2のヘッドアンプはラインなので、マイク録音などは他のタイプを選ぶと良いでしょう。1chのチャンネルストリップやマイクプリ、コンプやサミングミキサーなどもラインナップがあるので、デジタル録音に一捻り欲しいと言う方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
本日はTLAudioのA2でした。
それでは。