忘れられない事なんて本当にあるんだね
心の奥に刺さって抜けないような
切り刻んで混ぜ込まれたような
覚えたい事は沢山あるのに
どうしてなの
目を閉じるたびに
瞼の裏に浮かび上がるんだ
ため息をつくたびに
空になった肺に舞い戻ってくるんだ
何をしても戻れないのは分かってるけど
もし戻れるのならもう一度あの頃に
漕いでも漕いでもスピードが出ないママチャリに乗っていたあの頃に
鼻まで巻いたマフラー
白のださいヘルメット
なんとなく前カゴに入れてた空っぽのカバン
恋でも愛でもいいけれど
本当はもう思い出したくないんだ
いつだって傍にいると思っていたのに
最初から誰もいなかったんだね
出て行って なのか
戻ってきて なのか
もう一度 なのか
全然分からないけど
今の僕は今の君に会いたいと思うよ
ずっと傍にいたい訳じゃないし
傍にいて欲しい訳でもないけど
ただ「最近、どうよ?」って喋りたいだけなんだ
なんでかな
あの時は見えてなかったものが今頃になって次々に見えてくるの
自分勝手だよな
今更また会いたいなんて
今更また始めようなんて
一度終わったのならその続きなんてないんだよな
今夜君の見る夢の中に僕がエキストラとしてでも出演してたらいいな
そのくらいがちょうどいいはず