昔は「お盆に川や海に入るはよくない。連れていかれるから」と言われてきました。
海辺育ちの母にも言われた覚えがあります。
和歌山県の紀伊勝浦というところに叔母がいて、子供の頃は毎年滞在させてもらいました。
那智の山へご挨拶に行ったり、世界で唯一だそうな海獣専門の博物館「くじら館」に行ったりしました。
叔母の家から徒歩で行けるところに白い砂浜があり人気のビーチで、ここにも遊びに行きました。
海水浴ではなくちょっと離れた場所での磯遊びです。
川が流れ込んでいるポイントがあり、海水浴には向かないのですが珍しい生き物がいて、生き物好きや子どもには楽しいスポットでした。
この叔母にも「お盆はよくない」と言われました。
理由は「連れていかれるから」というものですが、実際お盆の頃から水難事故は多くなります。
霊的な現象ではなく、台風による海流の変化の影響やクラゲなどによる害が理由です。
特に海は穏やかに凪いでいるように見えても荒れていることがあります。
大潮や離岸流も関係してきます。
水の事故は取り返しがつかないことが多く、自然の中で遊ぶのであれば、自然の怖さも知らなければなりません。
まだこれから川遊びや海遊びを計画しているのであれば、その場所で水難事故が起きているか、起きているのならいつなのか(時期や時間)、誰(子どもか大人か、泳げる人か、ライフジャケットを着用しているか)などを調べてみてください。
ライフジャケットは万能ではありません。
残り少ない夏、安全に楽しめたらと思います。