フルートの出番です313 オネゲル「小組曲」 | 翡翠の千夜千曲

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Honegger: Petite Suite for Flute, Viola and Harp

 

Honegger: Petite Suite for Flute, Viola and Harp · 

Aurèle Nicolet · Nobuko Imai · Naoko Yoshino · 

Arthur Honegger · Arthur Honegger 

Takemitsu: Toward the Sea III / 

Debussy: Sonata for Flute, Viola & Harp / 

Britten: Lachrymae / 

Honegger: Petite Suite / 

Denisov: Duo 

℗ 1994 Universal International Music B.V. 

Released on: 1994-09-02 

Producer: Rupert Faustle Producer, 

Studio Personnel, Balance Engineer: 

Ursula Singer Studio Personnel, 

Editor: Tjeerd Veeger 

Composer: Arthur Honegger

 

オネゲル:小組曲 / Arthur Honegger : Petie suite

フルート 八條美奈子 

ヴィオラ 遠藤幸男 

ハープ 鈴木貴奈

2013年11月16日 カムオンホール 八條美奈子フルートサロンより

 

 

 通学路点描の如く傘揺れる 菜種梅雨子羊行進止まりおり 新入生色とりどりの赤信号

 

 良く振りますね。関東一帯、今日一杯は我慢ですね。オネゲルの小組曲1楽章は今日の雨のようにしっとりとした風情です。

 アルテュール・オネゲル(フランス語: Arthur Honegger、1892年3月10日 - 1955年11月27日)は、スイスとフランスの二重国籍を持ち、主にフランスで活躍した作曲家であう。フランス6人組のメンバーの一人でアルテュール・ホーネッガーとも記載されます。「ダヴィデ王」や「火刑台上のジャンヌ・ダルク」など、聖書や歴史上の人物を主題とした劇場作品や声楽入り作品を数多く残した他、全5曲の交響曲、室内楽から映画音楽まで、幅広く作品を残しています。映画音楽でも1927年の長編無声映画「ナポレオン」の音楽や「うたかたの恋」など50以上の映画に音楽を作曲しています。
 著書に「わたしは作曲家である」があり、その中でオネゲルは、作曲家という仕事の報われなさや音楽の将来への悲観的意見を、西欧文明の未来への悲観を述べています。スイスでは、オネゲルは一般にスイス人として認知されていて、母語はフランス語とスイス・ドイツ語(正確にはチューリッヒ・ドイツ語)であり、その肖像は、1996年10月から発行されている、第8次のスイス・フラン紙幣の20フラン紙幣に描かれていました。

 作品は、平明さを基調としながらも表情豊かな音楽や、優れたオーケストレーションによって色彩感あふれる音楽を書いた人です。

 

※ 以前の記事

○ フルートの出番です56 オネゲル「 牝山羊の踊り」

○ フルートの出番です229 オネゲル「ロマンス」

 

 

オネゲル、アルテュール/小組曲

Honegger, Arthur PETITE SUITE

<解説>

 『小組曲 (H.89) 』 (1934) は 【2つの任意の楽器 (Fl. Ob. Alt-BlFl. Vn. Va.) とピアノ (Hp.) 】 (種々の演奏形態で可能) のために書かれた小品で、A.オネゲルが1934年の秋ドルドーニュ県にヴァカンスに出掛けた折りに友人 (Yvonne et Pierre Stadler) に捧げた曲です。子供達でも十分に演奏できるように大変に易しく配慮された描写的な3つの小品 (無題) から成ります。第1曲目 「伴奏付きの独奏曲 (g-moll) 」 悲しげなカンティレーナ (12/8牧歌風)第2曲目 「無伴奏の二重奏 (F-dur) 」 バス・オスティナート (C-d-F-D) 上に並行進行しながら繰り広げられる素朴な民謡風旋律第3曲目 (終曲) 「伴奏付き二重奏 (G-dur) 」 教会のカリヨン (鐘) の音でリズミカルに楽しく踊る (7/8) 舞踊アンコール、発表会用に最適であり、CDを参考に自分自身で楽器編成を工夫してみて下さい。一般的には (2Fl. Pf.) の形態が好まれています。オネゲル (1892-1955) はパリを拠点に活躍しながら、終生スイス国籍を持ち続けた作曲家でした。彼は意外にも映画、舞台、舞踊バレー、ラジオ放送等の分野の音楽にも大変に優れており、その道つまり 「情景描写音楽」 の達人でもあったのです。 (解説/佐野悦郎)

 

Honegger: Complete Chamber Works

Various Artists

【曲目】アルテュール・オネゲル:室内楽作品集
CD-1
ヴァイオリン・ソナタ第1番ハ短調H.17、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ短調H.143、ヴァイオリン・ソナタ第2 番ロ長調H.24、コンクールの小品H.179、ヴァイオリン・ソナタ第3 番ハ長調H.3、アリオーソH.214
CD-2
2 つのヴァイオリンのためのソナチネ ト長調H.29、ヴァイオリンとチェロのためのソナチネ ホ短調H.80、無伴奏チェロのためのパドゥアーナ ト長調H.181、チェロ・ソナタ ニ短調H.20、コントラバスとピアノのための前奏曲ホ短調H.79、ヴィオラ・ソナタH.28  ピアノ三重奏のためのアリオーソH.214
CD-3
クラリネットとピアノのためのソナチネH.42、2つのフルート、クラリネット、ピアノのための狂詩曲H.143、無伴奏フルートのための牝山羊の踊りH.39、フルートとピアノのためのロマンスH.211、2つの楽器とピアノのための小組曲H.89、ピッコロ、オーボエ(コール・アングレ)、ヴァイオリン、チェロのための《3 つの対位法》、フルート、チェレスタ、ヴァイオリン、ヴィオラのための《対話》H.216、ハープ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための《序奏と踊り》H.217、トランペットとピアノのための《イントラーダ》変ロ長調H.193、トロンボーンとピアノのための "Hommage du trombone, exprimant latristesse de l'auteur absent" H.59、弦楽四重奏のための "J'avais un fideleamant" H.74、ロンサールの歌H.54、独唱、フルート、弦楽四重奏のための《小さな人魚》H.63
CD-4
弦楽四重奏曲第1 番ハ短調H.15、弦楽四重奏曲第2 番ニ長調H.103、弦楽四重奏曲第3 番H.114、ニューヨークの復活祭H.30
【演奏】
ドン=スク・カン(ヴァイオリン)、パスカル・ドワイヨン(ピアノ)、ラファエル・ウォルフィッシュ(チェロ)、アラン・マリオン(フルート)、ミシェル・アリニヨン(クラリネット)、ミシェル・ベッケ(トロンボーン)、近藤フサコ(メゾソプラノ)、ルートヴィヒ・クヮルテット