ホルンの出番です348 シャイン「音楽の饗宴」 | 翡翠の千夜千曲

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Banchetto Musicale: No. 1. Padovana

Banchetto Musicale: No. 1. Padovana · Leipzig Radio Symphony Orchestra, members French Horn Music - FRANCK/ SCHEIN/ MOLTER/ HAYDN/ ROSSINI/ MENDELSSOHN/ SCHUBERT/ BRAHMS 

℗ 89 VEB Deutsche Schallplatten Berlin 

Released on: 2009-02-11 

Composer: Johann Hermann Schein 

Music Publisher: Copyright Control

 

Banchetto Musicale: No. 2. Allemande

 

 

Banchetto Musicale: No. 3. Allemande

 

 

 

 

 伝統とは何であろうか。私が思うには、形は古くても常に新しい試みがなされているものを求める姿があることだろうと考えています。歌舞伎がいい例かなと思います。一見古びた演目の中に相当な無茶ぶりを見せてくれますが、私はそれほど通でもないので知ったかぶりをするのはやめておきましょう。

 音楽で言えば、今日の場合ライプツィヒの「聖トーマス教会」がその場所かも知れません。今日の主人公「シャイン」(マスカットではありません)がカントルの地位にあり、約一世紀後にヨハン・ゼバスチャン・バッハがその地位に就きます。シャンゼリゼ通りに無名の画家たちがたむろしていたかに見えますが、実は玉石混交で後に名を馳せるあいつとあいつとあいつが居たのです。

   今日聴くのは「音楽の饗宴」です。原曲はヴィオール属の合奏ですが、今日はホルンのアンサンブルで聞きます。作曲者ヨハン・ヘルマン・シャイン( Johann Hermann Schein, 1586年1月20日 - 1630年11月19日)は、17世紀ドイツの作曲家です。同時代に音楽を築いたハインリヒ・シュッツとザムエル・シャイトと合わせて、ドイツ・バロックの3Sと呼ばれています。
 グリュンハイン生まれで、後にドレスデンへ移り、同地でザクセン選帝侯の聖歌隊にボーイソプラノとして活動しました。シャインは聖歌隊員として歌うのと同時に、その並外れた才能を見抜いた宮廷楽長のRogier Michaelに音楽教育を受けています。彼は1603年から1607年にかけてプフォルタ校で勉強し、その後1608年から1612年までライプツィヒ大学に通い、ここでは一般教養に加えて法学も勉強しています。

 卒業後、シャインはすぐにゴットフリート・フォン・ヴォルファースドルフ(Gottfried von Wolffersdorff)邸に音楽教師として雇われ、その後はヴァイマルの宮廷楽長となり、それから間もない1615年にライプツィヒで聖トーマス教会のトーマスカントルの地位につき、同時にライプツィヒ市音楽監督となります。シャインは生涯にわたってこの地位にありましたが、およそ1世紀後にバッハがこの地位に就任しています。87歳と長生きであった友人のハインリヒ・シュッツと異なり、シャインは生涯にわたり病気に苦しめられ、44歳で亡くなっています。
 シャインは、イタリア・バロックの新機軸—モノディ、コンチェルタート様式、通奏低音—を理解し、それらをドイツのルター派の文脈に効果的に用いた最初の人物のひとりです。シャインは生涯をドイツで過ごしていましたが、それでいて驚くべきことにイタリアの形式を理解していました。彼の作曲した初期のコンチェルタート様式の音楽は、当時ドイツで書物として用意することが可能であったヴィアダーナの「Cento concerti ecclesiastici」をモデルとしている様子が見られます。
 シャインの作品のいくつかは強烈な表現力があり、当時のドイツではそれに匹敵するものはシュッツの作品のみでした。例えば、壮観な「イスラエルの泉」(1623年)に関して、シャインはドイツの言語の可能性を「イタリアのマドリガーレの形式を用いて」使い切ろうとする意志をはっきり言っています。
 シャインの最も有名な音楽集は、唯一の器楽集であるこの「音楽の饗宴」(Banchetto musicale, 1617年)です。この曲集には20の独立した変奏組曲が含まれており、それらはこの形式としては最初期にして最も完璧な代表作でしょう。おそらくこれらの曲はヴァイセンフェルスやヴァイマルの宮廷における晩餐のための音楽として作曲され、ヴィオールによって演奏されることを意図していたと思われます。この曲集には舞踏音楽も含まれています。パヴァン - ガイヤルド(バロック音楽初期によく見られた組み合わせ)、クーラント、アルマンド - トリプラといった構成です。「音楽の饗宴」に収録された組曲は、様式および主題によって統一されています。

 ※ 後半は、ウィキペディアの資料を再構成したものです。

 

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Banchetto Musicale