モニューシュコ 歌劇"ハルカ"より「マズルカ」 | 翡翠の千夜千曲

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Mazur from Halka

 

 

 

 この人物について、カロル・シマノフスキは、「国際的なショパンとローカルなモニューシュコ」という比較を行い、モニューシュコのもつ安易な地域色を克服することが20世紀ポーランド楽壇の課題であると言ったようです。これは、単にモニューシュコを蔑視した言い方ではないと思います。ついでに言えば、このマズルカはショパンのマズルカよりは、ポーランドの実際の踊りの雰囲気に近いと思います。コッペリアの中に出てくる「マズルカ」を思い出してください。

 スタニスワフ・モニューシュコ(Stanisław Moniuszko, 1819年5月5日 - 1872年6月4日)は、ポーランド人指揮者で作曲家です。モニューシュコはポーランド・オペラの父とも呼ばれています。ポーランド語の歌劇や声楽曲を多く作っていることからこうした冠がついたのでしょう。どちらかと言えば、大衆的な題材を用いて、愛国主義的な舞台作品を残し、同じような傾向のバレエ音楽も手がけました。

 アダム・ミツキエヴィチらの詩による12冊の歌曲集も残しましたが、多くの人に愛されているようです。ポーランドと歴史的・文化的にゆかりの深いリトアニアでも活動し、門人にセザール・キュイがいます。

 マズルカには幾つかの種類があるが、いずれも3拍子で第2拍もしくは第3拍にアクセントが置かれる。

 

 

※ 以前の記事

〇 マズルカ ポーランドの踊りは一杯

 

モニューシコ: 歌劇「ハルカ」 (全4幕)  Blu-ray Disc

 

ウカシュ・ボロヴィチ 、 ウィーン放送交響楽団 、 コリーヌ・ウィンターズ 、 ピョートル・ベチャワ

   原作は18世紀半ばのポーランド南部タトラ山を舞台にしていますが、演出のマリウシュ・トレリンスキは20世紀後半のホテルに話を置き換え、農民の娘ハルカもメイドに、彼女を愛し見守るヨンテクも山男ではなくボーイとなっています。原作の領主貴族と小作人の関係が20世紀後半にも支配者と労働者で変わりなく続き、支配者の横暴に泣くか弱き存在とその同情と義憤から反旗を翻す民(従業員)として辛辣に批判しています。