ホルンの出番です292 ドビュッシー「夢想」金管5重奏 | 翡翠の千夜千曲

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Seraph Brass: Claude Debussy's Rêverie, arr. Jeff Luke

Sound by Noriko Okabe Mary Elizabeth Bowden and Jean Laurenz, trumpets Rachel Velvikis, horn Hana Beloglavec, trombone Gretchen Renshaw James, tuba

 

Lang Lang — “Rêverie”, Claude Debussy

 

 

 

 

 

 「夢想」(むそう、Rêverie )は、クロード・ドビュッシーが作曲したピアノ独奏曲。他に「夢」とも訳されます。これを金管五重奏にアレンジした作品を聴きます。
  1884年、ドビュッシーは22歳でカンタータ「放蕩息子」でローマ大賞を受賞した。受賞でローマへ留学し、パリへの帰国からの3年後の1890年、「ベルガマスク組曲」に着手しますが、その頃に作曲されています。作曲家としてはまだ駆け出しの頃で、経済的に苦しかったので必要に迫られて書いた曲と言われていますが、真偽のほどは判りません。

 曲は1891年に「マズルカ」とともに、出版社に渡しますが、何やら行き違いのトラブルがあったようです。いわゆるダブルブッキングです。ドビュッシーはこれらの若書きの作品に満足していなったようで、後に「映像」第1集などの作品が生まれると、「この手の作品は全然好きではない」「やっつけ仕事で書いた大したことのない粗悪品」と出版社に語っていたと言います。作品は1905年にフロモンにより出版されましたが、ドビュッシーは自身の意に反して若い頃の作品を出版するフロモンの態度に不満を募らせ、同年の7月に新たにジャック・デュランと専属出版の契約をしています。
 この曲は、アンダンティーノ、4分の4拍子。同年に作曲された「ロマンティックなワルツ」や「2つのアラベスク」などの他の小品と比べて、平易な楽想とテクスチュアを持っています。タイトル通り夢幻的な雰囲気に満ちており、分散和音にのった甘美な旋律による部分とコラール風の中間部からできています。調性のも曖昧さが却ってタイトル通りの効果を生み出しています。アンサンブルの場合、ランランのような表現が生み出されればピアノとはまた一味違った効果を生み出します。

 

<お知らせ>

※ 演奏会のご案内7 DANCIG FLUTE

 

 

 今日は、国立武蔵丘陵森林公園に行ってきました。チューリプやクロッカス、パンジー、ヒヤシンスなどが咲いていました。桜も見どころはもう少し先のようです。もう少しすると、バラやポピー、ネモフィラ、ルピナスなどが見事に咲き誇ります。春が一杯になります。散歩していて、爽やかで気持ちが晴れます。

 

    パンジーの向こうは噴水でその向こうに白く咲いているのは、ユキヤナギです。