Dvorak America wind quintet version
Antonin Dvorak String Quartet No.12 in F major. Op.96 America arranged for wind quintet by David Walter Royal Flemish Philharmonic Wind Quintet
Antonin Dvorak Quartet No. 12 (arr. for Wind Quintet)
arranged for Wind Quintet by David Walter Ransom Wilson, flute; Rebecca Henderson, oboe; Hakan Rosengren, clarinet; Kristin Wolfe Jensen, bassoon; Michelle Baker, horn Round Top Festival Institute July 16, 2011
The New York Philharmonic String Quartet performs Dvořák’s American Quartet
The New York Philharmonic String Quartet (Frank Huang and Sheryl Staples, violins; Cynthia Phelps, viola; Carter Brey, cello) performs Antonín Dvořák’s String Quartet No. 12 in F (American)*.
Allegro ma non troppo 00:00
Lento 09:24
Molto vivace 17:30
Finale: Vivace ma non troppo 21:21
This performance took place on Parlance Chamber Concerts at West Side Presbyterian Church in Ridgewood, New Jersey, on November 20, 2016.
ドヴォルザークは1892年、ブレーメンから船に乗り、9月27日にニューヨークに到着しています。ニューヨーク・ナショナル音楽院の院長に就任するためでした。創立者が、アメリカの民俗学派的な音楽家を育てるのに適任だと思われていたからです。
それから約2年の1893年6月5日、ドヴォルザークはアイオワ州のスピルヴィルという小さな町を訪れています。この街は、ボヘミアからの入植者が住む町で、ドヴォルザークのアシスタント兼秘書の父親が聖歌隊長を務めていたことがきっかけであったようです。異国の地で故郷を懐かしく感じているだろうドヴォルザークを慰めたかったのだろうと思います。
この街でのドヴォルザークの様子を「同国人らの中にいるという実感が祖国を思い出させるとともに、故郷にいるような感覚にさえしたようだ」と秘書のコヴァジークは回想しています。これが契機となったのでしょう。スピルヴィル到着の3日目には新作の弦楽四重奏曲に着手し、6月23日には速くもそれを完成させ、コヴァジーク家とドヴォルザーク家混成の俄か弦楽四重奏団により試演されました。これが「アメリカ」四重奏曲なのです。
このような温かい雰囲気に触れたためか、ドヴォルザークは交響曲第9番や弦楽五重奏曲変ホ長調とともに、ジムロック社はこれを出版するために送ります。ジムロック社はブラームスに校訂を依頼し快諾を得ています。ブラームスはこれに「作曲するときの楽しい様子を聞いて私がどんなにうれしく思っているか伝えてほしい」との伝言を頼んだので、ドヴォルザークはいたく感動したと言われています。ブラームスは、ドヴォルザークを作曲家として世に送り出してくれた恩人なのです。
初演は、1894年1月1日、クナイゼル弦楽四重奏団によりボストンで行われました。
楽章構成
演奏時間は、全曲で約25〜30分。これは彼の弦楽四重奏曲中、三楽章形式の第4番に次いで短い。
- 第1楽章 Allegro ma non troppo
- ヘ長調のソナタ形式。渡米前には、ソナタ形式でありながら変則的な構成を好んだドヴォルザークであったが、この作品では型通りのソナタ形式となっている。第1主題は五音音階によるどこか懐かしい雰囲気の旋律で、ヴィオラにより歌われる。第2主題はイ長調で第1ヴァイオリンが提示する。
- 第2楽章 Lento
- ニ短調、三部形式の感動的な緩徐楽章である。ヴァイオリンが黒人霊歌風の歌を切々と歌い、チェロがこれを受け継ぐ。中間部はボヘミアの民謡風の音楽となり、郷愁を誘う音楽である。
- 第3楽章 Molto vivace
- ヘ長調のスケルツォ楽章。中間部はヘ短調で、主部から派生した主題を用いて構成されている。この主題は、スピルヴィルで耳にした鳥のさえずりをメモしたものといわれる。
- 第4楽章 Vivace ma non troppo
- ヘ長調のロンド。ロンド主題は快活な性格の主題だが、第2副主題はこれとは対照的にコラール風なもので、美しい対比を奏でる。
- ウィキぺディア
同族楽器のアンサンブルと発音媒体が異なる楽器のアンサンブルでは、表現に格段の差が生じます。となれば、これは逆手に取る方が賢明です。木管アンサンブルならでは表現を追求するべきです。これは相当に難しい。聞き手は、原曲の響きを知っているからです。
※ 以前の記事
<お知らせ>
【GB4246 1】A. ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲 第12番 ヘ長調 Op. 96 「アメリカ」 (木管五重奏版)
木管五重奏:木管五重奏曲ヘ長調 弦楽四重奏曲「アメリカ」Op.96/アントン・ドヴォルザーク(デイヴィッド・ワルター)【アンサンブル輸入楽譜】
(Wind Quintet)string Quartet.12, Etc: Ma'alot Quintet
Dvorak, Antonin(1841-1904)
ドヴォルザーク:室内楽曲集(木管楽器への編曲版)
スラブ舞曲集 (作品46-2, 作品46-8, 作品72-2, 作品72-7)
弦楽四重奏曲 第12番 ヘ長調 「アメリカ」
バガテル 作品47
マーロット五重奏団
シュテファニー・ヴィンケル(Fl)、クリスティアン・ヴェッツェル(Ob)
ウルフ=グイド・シェーファー(Cl)、ヴォルカー・グレヴェル(Hr)、
ヴォルカー・テッスマン(Fg)