Choros No. 4 • Villa-Lobos • Members of Minas Gerais Philharmonic
Heitor Villa-Lobos (1887 - 1959) Choros No. 4, for 3 horns and trombone (1926) Members of Minas Gerais Philharmonic José Francisco dos Santos, Lucas Filho, Gustavo Trindade, horns Diego Ribeiro, trombone Sala Minas Gerais 🇧🇷 Belo Horizonte, 2020
※ 最初にお断り
午前中に「イベール」の作品を挙げたのですが、以前の記事と重なっていたことに気がついて削除しました。「いいね」をして下さった方がおられたのですが、後になって気がつきました。内村 圭さん、チェ・ヘジンさんのお二人「ごめんなさい。」お詫びします。
ショーロスとは、もともとブラジルのポピュラー音楽の一形式であった。若き日にショーロスを演奏するバンドに参加したヴィラ=ロボスは、ショーロスを「ブラジル音楽の様々な様式を統合した新しい形式の音楽」として位置づけ、第一番から第十四番(他二曲)を残したのです。
そういう意味では、ショーロスは都会化された民俗舞曲と言えます。ブラジル風のセレナードとも言うべき音楽です。とは言え、これを窓辺で演奏されても困りもんですね。恋人から、バケツに水入れて頭からかけられるなんとことにはなりませんかね。
それでも、敢えてそれらしい解説を敢えてしておきましょう。「典型的なショーロの雰囲気を金管四重奏に込めて、全体につぶやくように押さえ気味に奏される交差するメロディは、金管の華やかさを逆手にとった表現に変えて叙情的な効果を狙っています。」リオ・デ・ジャネイロの裏町に流れたショーロの哀愁を彷彿とさせるものが伝わってきます。・・・とヴィラーロボス教会では解説しています。「セレナード」と言う表現があまりよろしくないなあ。このシリーズは作品ごとに楽器編成が異なっています。
「私はモダンたらんとして不協和音を書くわけではない。まったく違う。私の作品は、これまでの研究や、ブラジルの自然を映し出すために考え至った集大成の壮大な成果だ。直感と経験に従って己の教養を育もうとしたとき、一見音楽とはまったく無関係な作品を調査・研究することでしか深い認識に到達できないことがわかった。だから、私の最初の書物はブラジルの地図であり、そのブラジルを町から町へ、州から州へ、森林から森林へと狩猟して、その土地の魂を綿密に調べた。それから、その土地の人々の正確を、そして、その土地の自然の驚異を。続いて、自分の研究を外国の作品と付き合わせ、自分の考えの主観性と不変性を堅固にする支えを探した」
つまり、彼はブラジルの魂の音を拾ってきて、再構築して見せたのです。ですから、それは単に民族音楽のメロディを使ったとか、リズムを参考にしたとかそういう単純な問題ではないことを本人が自ら語っているのです。
ショーロスへの前奏曲 1929 ギターと管弦楽
ショーロス第1番 1920 ギター
ショーロス第2番 1921 フルートとクラリネット
ショーロス第3番「きつつき」 1925 男声合唱、クラリネット、サクソフォン、ファゴット、ホルン 3、トロンボーン
ショーロス第4番 1926 3つのホルンとトロンボーン
ショーロス第5番「ブラジルの魂」 1926 ピアノ
ショーロス第6番 1926 管弦楽
ショーロス第7番 1924 フルート、オーボエ、クラリネット、サクソフォン、ファゴット、ヴァイオリン、チェロ
ショーロス第8番 1925 2台のピアノと管弦楽
ショーロス第9番 1929 管弦楽
ショーロス第10番「愛情の破れ」 1925 合唱と管弦楽
ショーロス第11番 1928 ピアノと管弦楽
ショーロス第12番 1929 管弦楽
ショーロス第13番 1929 2つのオーケストラと吹奏楽 紛失
ショーロス第14番 1928 合唱、オーケストラと吹奏楽 紛失
ショーロス補遺 1928 ヴァイオリンとチェロ
※ 以前の記事
③ フルートの出番です110 ヴィラ=ロボスブラジル風バッハ「第5番」
Heitor Villa-Lobos : The Complete Choros & Bachianas Brasileiras (7CD BOX)
Various (アーティスト, 指揮, オーケストラ, 演奏), Heitor Villa-Lobos (作曲) Format: Audio CD

