メンデルスゾーン「ピアノ協奏曲」第1番 | 翡翠の千夜千曲

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Mendelssohn: Piano Concerto No. 1 - Radio Philharmonic Orchestra and Stephen Hough - Live Concert HD

The Radio Philharmonic Orchestra led by David Robertson and British virtuoso pianist Stephen Hough play Mendelssohn's 'Piano Concerto No. 1' during The Sunday Morning Concert of Sunday the 17th of November 2019. 

On the musical program: 

Felix Mendelssohn - Piano Concerto No. 1 in G minor, Op. 25 

The musicians: 

Radio Philharmonic Orchestra 

David Robertson [conductor] 

Stephen Hough [piano] 

Recording: Sunday the 17th of November 2019, live in Het Concertgebouw in Amsterdam, The Netherlands.

 

 

 

 

  メンデルスゾーンのピアノ協奏曲第1番ト短調作品25は、第4交響曲と同時期の1830-31年に書かれ、1831年10月17日にミュンヘンで初演されています。この協奏曲は、作曲家がミュンヘンでピアニストと出会った後、イタリア旅行中にローマで作曲されました。古典派の、協奏曲とは違い、長い前奏はなく、殆どすぐにピアノが登場してきます。

 ピアノ協奏曲としては初めて出版された作品です。メンデルスゾーン独特の豊かなメロディと、特に第2楽章アンダンテに色濃く漂う詩的な魅力が聴く者の心をとらえ、「第2番 ニ短調」(作品40)と共に人気があります。

 

<曲の構成>

第1楽章 モルト・アレグロ・コン・フォーコ

ト短調、4分の4拍子、短い序奏のついたソナタ形式。
速度表記に「コン・フォーコ」(「火のように生き生きと」や「激しく」の意)とある通り、情熱的な楽章であり、トレモロに乗って半音階上昇進行する序奏が効果的。ピアノがオクターヴ奏法で華々しく登場し、左手もオクターヴ奏法なので音量も大きい。ユニゾンの音階の後、平行調の変ロ長調でやはり音階を中心にした第2主題が広がる。主題再現後、切れ目なく巧妙な転調をして第2楽章に入る。カデンツァはない。

第2楽章 アンダンテ

ホ長調、4分の3拍子、三部形式。
チェロとコントラバスで提示された主題がピアノに受け渡されていく。中間部はロ長調で書かれており、主題の再現後、切れ目なく第3楽章へ続く。

第3楽章 プレスト - モルト・アレグロ・エ・ヴィヴァーチェ

ト長調、4分の4拍子、序奏のついたロンド形式。
前楽章の同主調でホルンのE音が連呼されると弦楽合奏が受け、イ短調からト長調に転調してピアノの華やかなアルペッジョが始まる。ロンド主題の再現後、最後に第1楽章の主題が回帰して華やかに締めくくられる。

 

 

 

 


Concerto No. 1 in G Minor, Op. 25: Schirmer Library of Classics Volume 61

 Piano Duet CONCERTO NO 1 IN G MINOR OP 25 (Schirmer's Library of Musical Classics)

 

 

メンデルスゾーン: ピアノ協奏曲第1番&第2番、華麗なるカプリッチョ、他

~ロマンティック・ピアノ・コンチェルト・シリーズ Vol.17
スティーヴン・ハフ 、 ローレンス・フォスター 、 バーミンガム市交響楽団