ホルンの出番です99 ウイーンフィルホルンズ「タイタニックファンタジー」 | 翡翠の千夜千曲

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  タイタニックは観ましたが、あの二人の演技がどうのこうのといった感想はありません。むしろ、実際に乗っていたいた人たちの人生のことを思うとまた別の感想を持つような気がします。以前、樽屋雅徳氏のマードックからの最後の手紙を演奏した時に、ケルト音楽のフレーズに彼の故郷を感じたように、様々な人生があの中にはうごめいていたわけで、生き延びた人たちの証言に耳を傾けたいと思います。

  「マードックからの最後の手紙」は、20世紀初頭に建造された豪華客船タイタニック号の一等航海士として、運行責任者を任されていたウィリアム・マクマスター・マードックにスポットをあてて描かれた、吹奏楽作品です。
  映画の中でのマードック航海士は、救命ボートに乗せる際に身勝手な乗客を威嚇しようとして射殺してしまい、自身も自殺するという悲劇的な最後を遂げていますが、この辺のことは確かなことは不明です。あの曲を演奏した私にとっては、最後まで乗客に手を差し伸べて沈んでいったはずだと信じています。

 そんな、ことを思いながらウイーンフィルのホルンを聴いていました。

 

 

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