花の歌 ③ スズラン ロシア | 翡翠の千夜千曲

翡翠の千夜千曲

音楽を学びたい若者で困難や悩みを抱えている人、情報を求めている人のための資料集

  「すずらん(ランディシュ)ЛАНДЫШИ」は、1959年に発表されたロシアの歌謡曲。日本では、男性コーラスグループのダークダックスが日本語を歌詞で昭和30年代にカバーしています。歌詞の内容は、恋人が贈ってくれたスズランの花について女性の側から歌うラブソングです。バラやチューリップと比べれば地味だけど、上品で素敵な香りが漂うスズランを喜び、毎年変わらず恋人が贈ってくれることを願う女性の恋心が描かれています。5月にはふさわしい歌かも知れません。

  歌の後半で繰り返されるロシア語「ランディシュ(ランディシィ)」とはスズランの花を意味しています。観賞用に栽培されているスズランの多くは、ヨーロッパ原産のドイツスズランだそうです。日本の野生種よりも香りが強く大型なのが特徴らしいです。私の母親は、匂いで酔うと言っていました。フランスでは、花嫁にスズランを贈る風習があるほか、メーデーにスズランの花を贈り合うそうです。フィンランドの国花だとはこれを調べて知りました。

  ある人の文では、英語ではスズランを「Lily of the valley」と呼び、日本ではこれを「谷間の姫百合(たにまのひめゆり)」と表現していると言うそうですが、え?Lilyは単に百合でしょう。おそらく形状を知っているからそう訳したのではないでしょうか。英語版のWikipediaで見ると、Lily of the valleyhは、コンヴァラリア・マジャリスと言う鳴子百合に似た植物の写真とともに掲載されています。これは、植物学者か文学系の人に聞かないと分からないかもしれません。ちなみに、ネットで調べたら。最近結成されたらしいアイドルグループが出てきました。興味のある方はどうぞ。

 

  【ロシア語】すずらん (Ландыши) (日本語字幕)