「さようなら私の楽しい高校生活(泣)」
「どうしたん?いきなり…ちょっと!授業仲井先生担当やん!!ズルいーズルいー」
「ズルくない!!全っ然嬉しくない!!」
「なぁなぁお願いがあんねんけど…」
「なに?」
「化学の授業終わったらさ、そのまま教室に残っといてよ。そしたらウチが迎えに行って仲井先生と話できるやん。」
「・・・」
「お願い(うるうる)」
「はいはい」
この子はどこまであの男に惚れ込んでるんやと呆れつつ、めんどくさいことを承知してしまった。
そうして迎えた新学期初めての化学の授業。
理系文系で別れるため、教室は別の所になる。
どういう席順になるんか知らんけど、1番前にだけはなりませんように…
チャイムが鳴って少ししてからアイツが入ってきた。
「じゃあ出席順に座ってもらおうか」
後ろから2番目で少し安心する。
「私の名前は仲井博一だ。お前ら授業中に喋ったり寝たりするなよな、俺は黒板書いてたって背中に目があるんやからすぐ分かるんやぞ。」
はいはい。
「まぁ持って生まれたセンスやからな。」
そんなセンス要らんわ。
「あと携帯もいじるな」
…なんか今目が合ったような気がする。
