この秋はDJが面白い!『アプリ&デバイス』編 | DJ TAROの今日も語っTARO

この秋はDJが面白い!『アプリ&デバイス』編


この秋は様々なDJギアがアツい!ということで
DJ TARO注目のアイテムをいろいろとご紹介していきます
「これからはじめたい!」と言う人にも是非見てもらいたいので
あまり難しくならないようにお伝えしようと思います。

まずはアプリ編!!

DJ RIGです

iOSデバイス用のギターアンプ、エフェクターのAmplitubeなどのアプリや
これを接続するためのiRIGなどのデバイスを販売するIK MultimediaのDJアプリ
DJ RIGのiPad native(専用)アプリがヴァージョンアップしました。


見ての通りIKのアイテムはデバイスと連動してより楽しくなるのですが
ここではまずDJ RIGアプリ単体でのお話をしたいと思います。

このDJ RIGは左右2つのデッキにiPad内の曲データ(iPod内のソング)を直接読みこんで
ミキシング部分のクロスフェーダーなどを使ってアプリ単体でDJが楽しめるアプリです

呼び出した曲gは自動で解析されてBPMが自動で表示されます。
BPMとは Beat per Minutesの略で1分間に叩く手拍子の数です。
ELECTROなどは128~130が多いですし、Drum n Bassなどは160後半から170
と数字で表示されます。

DJでミックスする際はかかってる曲に対して次の曲のテンポを合わせるので
なるべくこのBPMが近いものを選ぶのが好ましいです。テンポをあわせるのは
左右デッキの外側にあるテンポスライダーを使用します。

  
ADJUSTボタンで切り替えると 「BEND+-」というのがあって
微妙な誤差はここで合わせます。

まあ実はデッキの下に「SYNCボタン」というのがあって
ここを押すと今かかってる曲にテンポを合わせてくれるので
別に自分で合わせる必要はないんですけど、基本的なところなので
テンポを合わせるのも挑戦してみてください。
この辺の機能を使うと楽なんですけど実際にMIXしてカッコいいかどうかは
曲調やタイミングなど自分のセンスにかかってきます。

デッキプレイヤーのデザインはターンテーブルやCDJ風


タンテだとジャケ写のアートワークも出ます。


更に波形でも表示されるようになりました。反対側のデッキの波形も
並べて表示することも出来ます。この波形で「見て」合わせることも出来ますが
出来れば耳で「聞いて」ミックスして欲しいです。

画面下部分はデッキコントロールで上部分はメニュー切り替えで
様々な機能をコントロール出来ます。

EQでは3Bandでのコントロール他にもSOLOボタンがついたので
アイソレーターとしても使用出来るのでON/Offで各帯域をカットできます。


FX(エフェクター)メニューではDELAY,PASS系,FLANGERなどの基本形を含む
エフェクトパターンが12種類。1画面で6つ表示なので←にスワイプすると
さら6つが表示されます。

エフェクトはデッキ部分に表示されているXY PADでなぞって変化させることが出来ます。
ビートシンクに対応しているので基本きれいにエフェクトがかかるんですけど
エレクトロなどの曲のように指1本でその変化をコントロール出来ます。
更なるエフェクトパターンをアドオン(アプリ内課金)でゲットできます。
850円しますけどかなり使えます。


LOOPメニューではボタンで各長さのLOOPにセット出来るので
ビート部分やお気に入りのフレーズをLOOPさせてミックスしたりも出来ます。
(1=1小節)

またSLIPボタンを押すとどんなにLOOPさせても
本来再生されているだろう位置に戻るので
HOUSE やELECTROなどでサビ前の連打的なRollを自在に作れます!
1/4→ 1/8 → 1/16 ここから更に右側の「∞」へはスライドさせていくとより細かい
ロールになります。

CUEメニューは追加で4つのCUE POINTを設定することが出来ますが有料です。
先ほどのアドオンによる追加エフェクターのPro Bundleに含まれます

基本デフォルトでは一つのCUE設定が可能でデッキコントロールの
SYNCボタンの横にあります。
連打すればサンプラーのようにもなりますし
再生しながらであればそのポイントからの再生を繰り返します。
設定画面でCUE SNAPをONにしていると「ここであろう」というBEAT始まりの
START POINTが任意に設定されますがずれることもあります。

この場合は波形表示で赤い縦線で表示されている「C]をドラッグして移動させてください
これでCUE POINTが移動します。

そしてこのアプリの僕自身が思う最大の魅力はpadsメニュー
要はサンプラー機能です。

デッキに表示される9個×4=36個のサンプラー再生が出来ます。
それぞれのサンプルのボリュームやピッチ更にEDITボタンで押してる間再生、
サンプル終わりまで自動再生か、LOOPにするかを選択することも出来ます。
また8つのサンプルライブラリーがデフォルトで入っているので
各バンクにアサインも出来ます。更に各バンクのそれぞれのサンプラーボタンに
バラバラのライブラリーから1つずつ好きなサンプルもチョイスできます。


中々36個も使いこなせないですもんね。

ジャンルごとにオリジナルのセットにするのもありです。
他にもサンプラー機能を搭載しているDJアプリはいくつかありますが
ここまでの表現はないです。
(参考までにdjayのDavid Guetta版Mixr DJなど)

更にここからがスゴイ!
マイクからのその場で録音したヴォイスや
自分の音源もサンプラーにアサインできます。

バンクのタブから任意の自分のバンクを追加で作り更に
音色のカテゴリー(Laser とかWindとか)のフォルダーを作って、
どのようにオーディオをインポートするかを選択出来ます。
インポートには2つの方法があってiTunesのファイル共有かWi-Fiが使用出来ます。


ファイル共有はiPadをiTunesで接続の際にアプリのタブの下の方に行くと
iPadの該当するファイル共有が可能なアプリが表示されています

DJRIGを選択して”追加”ボタンから選ぶかDRAG&DROPでもOKです。
ファイルの形式はaacになるのであらかじめiTunesで変換しておきましょう。

Wi-FiはFTPサーバー経由で転送が可能です。iPadとPCが同一のネットワーク内で
Wi-Fiを選択するとサーバーのIPアドレスが表示されるので
PCのブラウザでこれを入力すると以下の画面が出ます。


あとはファイルを選択して”START TRANSFER”を押せばOKです。
表示されたファイルを選択すれば選んだ番号のPadにアサインされます

MIXのiPad内録音やAutoMix機能などかなり魅力的なアプリです。

設定もいろいろと細かくカスタマイズが可能です。
個人的にはクロスフェーダーのカーブに合わせてLOWをカット出来る機能など
良く考えられてるな~と思いました。

実際のミックスではクロスフェードしつつミックスする方とされる曲のLOWも
クロスフェードするとスムースなミックスになるんですけど
アプリ内のダイヤルだけでやるの難しいんですよね
実際のつまみがあれば別なのですが。
そういった設定も出来るところも評価のポイントかと。

実際のDJプレイではステレオ1系統しかないのでスピーカーなどで
音を鳴らしつつヘッドホンでモニタリングするにはモノラルに分けて
専用のケーブルを使用しなければなりません。

EXFORM iDJ SPLIT CABLE SERIES RCA-JX2-0.5M
¥2,100 これを買えば出来ます(djayなどのDJアプリでもOK)

が、このDJ RIGはコンパクトなモバイルDJ MIXER iRig Mixと接続すると
ケーブルいらず!更に面白いことが出来ます。


次回ははこのiRig Mixのお話をします~~
ちなみに今月発売の雑誌BESTGEARの僕の連載コーナー
おっとガジェッタロー」にも掲載されておりますので
宜しければごらんください~