昨7日の夜、アメリカの中古住宅販売保留指数(Pending home sales index)が発表されました。この指数は「販売契約は結ばれたがまだ所有権の移転が終了していない住宅数」に関する指数です。


マスコミが選択的(としか思えない。もしくは全米不動産業協会が意図的に流し、この具にもつかない方法をマスコミが見抜けなかったか)に流した数値は「+5.3%」。これは予想外の良い数字で「予期せぬ上昇」などという言葉が使われています。これだけ見ると「住宅市場の底打ちは近いかもしれない・・・」などと期待してしまう数字だし、事実、この予想外(?)のサプライズでドル・円も50銭ほど急上昇。


しかし、全米不動産業協会からの発表をよくよく見ると、昨年同月と比較して、中古住宅販売保留指数は-12.3%です。これが良い数字であるわけがありません。じゃ、+5.3%とは何の数字なのかというと、2008年5月と比較して2008年6月は「+5.3%」ということだそうで・・・?


どこの世界にこの手の指標を前月と比べる方法があるのでしょうか。何の意味もないです。比べるべきは2007年6月、つまり前年同期と比べるのが当然です。全米不動産業協会にしてみれば「住宅市場の底打ち」とでも言いたいところなのでしょうが、こんな姑息な方法を使わなくてはいけないとは、逆に相当深刻な状況だと見た方が良さそうですね。



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