久しぶりに「クラシック」の演奏会に行ってきた。
モーツァルトとフォーレ。時代も国も作風も全く違う2人の作曲家によるレクイエムが1つのコンサートの中で聞けるとってもお得な演奏会だ。
中学時代からの偉大なる音楽の先輩であり、敬愛して止まぬ師友であるオルガニストの山田康弘氏率いるバッハ協会管弦楽団・合唱団。勿体なくも山田氏より直接招待状を頂戴し、川口駅前にあるリリア音楽ホールへと足を運んだ。
このところ、めっぽう忙しく、こういう時間はホントに久しぶりだった。貴重なひとときだった。
レクイエムは、2人の他にもバッハやブラームス、ヴェルディなども作曲している宗教音楽。
モールァルトのレクイエムは映画「アマデウス」でも効果的に使われていて有名。
フォーレのものも彼の代表作として、演奏される回数の最も多いレクイエムの一つで、ボクも大好き。
ここで2つの曲に関して解説すると、とってもマニアックなブログになってしまうので解説はしません(笑)
でも敢えて一つ、今日の印象を書かせてもらえば、「合唱」、特に宗教音楽の中の「合唱」を聞いていると、ボクは決まってある映像が浮かんでくる。
それは「波」だ。
海の波。延々と打ち寄せては返す波の印象と、人の声のかたまりが迫っては遠ざかる様が頭の中でダブって感じられるのだ。
和訳を読まなければ意味が分からないモヤモヤした歌を、それでもボヤーンとした頭で飽きることなく最後まで聞けちゃう感覚は、海の波を漫然と眺めている時の浮世離れした感覚と似ている。
レクイエムってのは「鎮魂曲」だ。鑑賞法としてボクの感じ方はそんなに間違っていないと思う。
海の波を漫然と見るときは、人は大抵癒されたいと思ってるときじゃないかな。そういう意味から、ボクは今日、大変に癒されたのだった。疲れてるなー、オレ(笑)
山田先輩、どうもありがとう。
山田康弘氏のHPは→こちら