こんばんは😌

 

今日はこちらの猫のお話を。

この猫は、私の母が現在住んでいる家の先住民です。

 

 

2年前、当時のブログにも投稿しているのですが、私が肩の手術を受けた直後に私の実家が売却され、取り壊しが決まって、私はスリングをつけた状態で実家の片付けに駆り出されていました。

 

 

そしてなんとか実家は引き渡され、そこに住んでいた私の母は、その実家から徒歩約10分のところにある、今は亡き祖母が住んでいた家に移り住みました。

 

 

祖母は17年ほど前に他界し、その後は事実上空き家になっていましたが、自営業を営んでいた父が朝昼晩と通って休憩の場所にしていました。そして地域の野良猫の懐いた子の何匹かを、家の外の雨風が凌げる場所に住まわせて面倒を見ていたようです。

餌やトイレを用意し、それぞれの猫が去勢と避妊の処置を受けていて、猫達は現在もいます。

 

 

その父は4年ほど前に他界。

その後は、同じ敷地内にもう一つの家に世帯を構える私の兄が猫の世話を引き継いでいたんですね。

 

 

その囲った猫のうちの2匹が家の中で住むことを許され、そのうちの1匹が最初の写真の猫、という訳です。

 

この猫、スコティッシュフォールドという種類。

兄の娘=私の姪っ子が何年も前に拾ってきて、飼い主を探したけど見つからなくて、そのまま世話をして現在に至るとのこと。

 

 

私の母が移り住んで、必然的に私もその家に出入りするようになったのですが、この猫は台所にいました。

 

 

初めはいきなり人が出入りするようになってびっくりしていましたが、何回か顔を合わせるうちに、少しずつこちらに関心を示すようになりました。

 

が、なんだか変。

 

寝床にしているテントがあって、その前に開いた新聞紙の半分くらいの大きさのカーペットが置いてあって、そこから出ることがありません。

そのカーペットから数十センチ離れたところにトイレが置いてあって、用を足す時だけそこに行って戻ってきます。

 

が、その移動の姿が、ひょこひょことしていて歩きづらそう。

 

『あ、そういえばこの種類の猫って・・・』

 

と、何かで見聞きした話を思い出し調べてみると・・・

 

このスコティッシュフォールドという猫は、折れた小さい耳が可愛いということで、その形が出るように品種改良された種類とのこと。

 

が、この折れ耳は軟骨の奇形の遺伝で、その遺伝が濃く出るように掛け合わされたこの種の猫は、耳だけではなくて、鼻とか、体を構成する場所場所でその軟骨の異常が出現するとのこと。

 

なるほど、と思いました。

 

息をするたびにふがふが言います。

小さくて潰れた鼻は呼吸がしづらくなっているようです。

 

歩く時は、床の上では滑りやすくて踏ん張りにくくて歩きづらい。体の関節がしっかり機能しないようです。

 

抱こうとするとすごく嫌がる。

持ち上げられると体が痛いのでしょう。

 

 

要するに、全身が『変形性関節症』みたいなものなのです。

 

 

しかも長毛種なので、すぐに毛が絡まります。

長毛種は、人の手によってきちんと手入れをしないと生きていけないと聞いています。

 

 

この猫は、生きているだけでとてもしんどい思いを強いられているのだなと、そう理解しました。

2年前の頃 ガリガリです

 

また、目が見えていないのか、耳が聞こえていないのか、そんな感じもあります。

 

兄が毎日食餌の世話をしつつ、定期的に病院に連れて行ってケアをしてきたようです。

 

やれることはやってはいるけど・・・生まれつきの体のことなので、対症療法もままならない感じ。

なんて不憫なのだろうと思いました。

 

 

なのですが・・・

母が住み始めて、いつも誰かがいるようになり、私や私の姉も出入りするようになって2年。

 

 

この間にちょっとずつ、様子が変わりました。

 

 

それまでは、テント前に置かれたカーペットとトイレのエリアしか行動範囲がありませんでしたが、ちょっとずつ移動範囲が広がりました。

台所からちょっと体を出す姿が見られるようになりました

 

そして先月あたりから、台所の部屋を出て、廊下を渡ったところにある部屋に移動して、母の布団で一緒に寝るようになったとのこと。

一見『これは何?』って感じですね。

 

 

先日その移動の現場を見たのですが、歩き方がね、ひょこひょことはしているのですが、前よりも早く歩けているんです。

 

 

そして体つきが以前よりもしっかりしているんです。

 

 

鼻のズビズバとした音も減少しています。

 

このことにみんな喜んでいます。

 

 

関わる人間が増えたことがモチベーションになったのかはわかりませんが、少しずつ活動量が増えたことで筋肉がついて、それが色々良いスパイラルになっていると考えていいんじゃないかなと。

 

 

抱き上げることはやはりできませんが、猫ほんにんも、強いられてきた痛みが少しでも軽減していて、生きていることに前向きになれていたらいいなと思います。

 

 

体が痛くても、諦めないで努めて体を動かしていることにはきっと意味がある。(もちろん、症状が重くなるような無理はしてはいけません。)

 

 

 

そう思わせてくれた猫のことを、今回は書かせていただきました。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました😌