やっと3か月の山のような帰国準備を終えて、先日帰国の

途につきました。


先週は、村の友達やちょうど一週間前には学校の級友や

先生たちに心が温まるお別れ会をして頂いて、この村に

いた10年間が無駄でなかったと思えるとても幸せなひと時。


イトコに空港までの送ってもらった時の朝焼けの空の美しさ。

私の第二の富士山ことエトナ山が、わずかに煙を出して後方から

朝日を浴びて赤味がかった今まで見たこともない美さ。

次に見るのは何年後になるのか、寂しいものがある。



そんな余韻に浸っているのもつかの間、

空港で、チェックインして機内持ち込み荷物のチェック。


キャリアバックを開けろとのこと。

前回ノーチェックだった国内線の液体の持ち込みが今回は厳しい。

一番ショックだったのは、母が楽しみにしていたカンノーロの

羊リコッタチーズにNGが出たこと。

村の地元産リコッタを一日がかりで水抜きしたものだ。


幸いまだゲートの外にはイトコが待っていたからイトコに譲って、

破棄は避けられた。

連日の最終荷物の取捨選択の調整で秤と戦っていたから、

混乱していたのか、スーツケースに入れるべきであっただろう。

リコッタの粉末を最終段階で置いてきた荷物と一緒に送って

くれることになった。


無事に再検査を通過して、イトコに遠くから手を振って別れた後、

やっぱり釈然としないから、空港の売店でミニ・カンノーロの

『カンノリッキオ』を買ってしまった。

ひょっとして、狙いにまんまとハマってしまったのかなあ。(苦笑


そして、初めてのフライトを次男もしっかり楽しんで、ラザニアに

満足の子供たちにアリタリアのクルーも冗談交じりで終始
親近感のある
対応をしてくれた。


さて、到着出口の扉の外には父の姿が。

健康と天候の不安からあまり期待していなかったけれども、なんせ

大荷物と子供二人がいるから正直とても助かった。感謝。




こうして無事に再び実家に、今度は3人で到着。

両親にとっては、外国育ちの孫たちとの同居がいきなりはじまる

から今までのペースが乱され負担は大きいだろう。

子供たちも文化とことばの違うところでの新生活にどのように

順応していけるか。いままで親戚一同に甘やかされて育って

いるしなあ。



実家には既に荷物が半分以上届いている。

ずい分粗く扱われた様子で箱の角は皆丸くなっている。

一部破損してテープがぐるぐる巻かれたものも。

今まで開けた中で、いくつか抜かれているものもある気がする。

PACCOORDINARIOって追跡できるけど補償がない。だから

どうしょうもできないけど、気分も気持ちも悪い。



到着翌日は早速の地元の市役所へ。

一か月前にローマの領事館で出した夫の死亡届は聞いていた

より早く、既に戸籍のほうにも反映されていて、その他の手続きも

スムーズにできた。

住民転入手続き、国民保健、ひとり親の手当、児童手当、

児童扶養手当、予防注射歴、母子手帳発行、教育委員会での

転入手続き、就学手当など。


こんな沢山の手続きをイタリアでしようと思ったら一か月は

かかりそうなところだけど、待ちつつも丁寧に対応してくれて

一つづつ手続きが解決してたった一日で目途がたつのは

さすがニッポン。





翌日には、教育委員会ですぐ約束を取り付けてくれた小学校

見学も。

ワタシが何十年も前に通っていた小学校である。

応対してくださった先生も丁寧に説明して、該当学年のクラスの

授業や校内を見学。

新学期からしか転入できないとのことで課題をだしてほしいという

リクエストにドリルもご丁寧に準備して下さって。

早速いただいた準備するリストも何気に多いから、新・中古など

うまく揃えていかねば。




‥ということで、

我々親子は既に帰国して、新生活がスタートしました。

協力応援してくださっているみなさまに感謝しつつ、前に進んで

いきますので、我々を直接ご存じの方もそうでない方も

今後ともよろしくお願いいたします~☆