◎西国三十三所第15番札所
●所在地・・・京都府京都市東山区泉涌寺山内町
●山号・・・新那智山
●宗派・・・真言宗泉涌寺派
●本尊・・・十一面観音菩薩
●創建年・・・伝:807年(伝:大同2年)
●開基・・・伝:空海
807年(大同2年)、弘法大師空海が熊野権現のご霊示を受けて、この地に庵を結んだのが始まりとされています。本尊に空海自ら彫った十一面観音菩薩を祀り、胎内に熊野権現を名乗る翁から授かった観音像を納めました。その後、812年(弘仁3年)、空海は嵯峨天皇から管財を賜り諸堂を造営しました。今熊野観音寺に篤い信仰を寄せていた後白河法皇は、観音さまが夢枕に現れてから悩みであった頭痛が治ったといわれ、以来、頭の悩み解消、知恵を与える御利益があるとされています。
■鳥居橋
泉涌寺と今熊野観音寺の間の谷を流れる今熊野川を渡る橋。
●子護大師
■本堂
空海が熊野権現と出逢った最も神聖な場所とされています。
●十一面観音菩薩(秘仏)
空海が彫ったとされる十一面観音菩薩。胎内仏として熊野権現より授かった、天照大神の御作の十一面観音菩薩が祀られています。秘仏のため、直接拝することはできません。代わりにお前立さんを拝します。
●十一面観音菩薩(お前立)
●薬師如来
●十一面観音菩薩
●准胝観音菩薩
●三面大黒天
●恵比寿神
静かな本堂内でゆっくり拝することができました。
■医聖堂(多宝塔)
■大師堂と ぼけ封じ観音
■鐘楼
■稲荷社
真言宗では稲荷明神を大切にしており、多くの寺院において鎮守として、お祀りされています。
■熊野権現社
空海が山中の光明に導かれてこの地に来られ、そこで熊野権現と逢われました。
今迄、すぐ近くの泉涌寺や戒光寺や即成院には何回か来ていましたが、今回初めて今熊野観音寺を訪れました。京都駅からも程近く、行きやすい場所にあります。その割には山の中にあるような静かな佇まいで落ち着きます。もみじの木がたくさんあったので、秋の紅葉の時期には、素晴らしい風景になるでしょう。
★御朱印【西国三十三所第15番札所】・・・今熊野観音寺
★御朱印