『神照寺』・・・滋賀・福井・京都、仏様を拝する旅【仏旅】2016初夏-4 | ◆ お気楽写真帳 ◆

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●所在地・・・滋賀県長浜市新庄寺町
●山号・・・日出山
●宗派・・・真言宗智山派
●御本尊・・・大日如来
●創建年・・・895年(寛平7年)
●開基・・・益信(本覚大師)




第59代宇多天皇の勅命により益信僧正(本覚大師)が七堂伽藍の寺を建てたのが始まりとされています。その後、度重なる戦火に合うが、その都度、足利氏・浅井氏・豊臣氏によって再建されました。


長浜駅より少し離れた住宅地の中にこじんまりと建っています。


このお寺の仏様の拝観には、事前の予約が必要です。お寺に到着するとご住職の娘さんでしょうか、女性の方が案内してくださいました。

『萩の寺』としても有名です。 






まずは本堂。内陣に案内していただきました。

薄暗い荘厳な感じの雰囲気のあるお堂です。私が好きな雰囲気です。

中央に閉じられたお厨子がありました。御本尊秘仏金剛界大日如来様です。ご住職しかお目にかかることがない秘仏だそうです。


そのお厨子の後ろ側に、たくさんの仏様がいらっしゃいます。

●半肉彫千手観音菩薩【重文】
1枚の檜材に光背から仏が浮き出すように彫られたとても珍しい像です。ダブル錫杖です。


●不動明王(見返り不動明王)
神照寺で購入したポストカードより


神照寺には、この『見返り不動明王』様が拝したくて訪れたのです。

勇ましい表情の不動明王様がまさに振り返っています。これは珍しいです。というか、この方だけでしょう。浅井長政の念持仏であったと言われています。

京都禅林寺永観堂の『見返り阿弥陀』様は超有名ですが、こちらの『見返り不動明王』様は、知る人ぞ知るという感じでしょうか。


●大日如来

●薬師如来

●阿弥陀如来

●地蔵菩薩



本堂内陣を十分堪能した後、宝物館を案内していただきました。

●毘沙門天【重文】
毘沙門天様は荒々しい表情、身体の躍動感がある方が多いですが、こちらの方はとても穏やかな感じです。


金銀鍍透彫華籠【国宝】

このお寺のメインの宝物は、じつは仏様ではなく、『華籠』と言われる、花を盛って仏様に供えるお皿です。



とても興味深かった見返り不動明王様。お逢いしてみて、やはり、かなりのインパクトがありました。お寺の方も国宝の金銀鍍透彫華籠より見返り不動明王様の方が人気があるので不思議だとおっしゃっていました。



★御朱印