『泉涌寺』・・・奈良・京都、仏様を拝する旅2014春③ | ◆ お気楽写真帳 ◆

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●所在地・・・京都府京都市東山区泉涌寺山内町
●宗派・・・真言宗泉涌寺派総本山
●本尊・・・釈迦如来、阿弥陀如来、薬師如来
●創建年・・・天長年間
●開基・・・(伝)空海



広く「御寺」として親しまれている泉涌寺は、天長年間に弘法大師空海がこの地に庵を結んだことに由来するらしい。法輪寺と名付けられた後、一時仙遊寺と改称されました。順徳天皇の承久元年(1219年)に月輪大師が当寺を再興し、伽藍を整える。寺地の一角から清泉が湧き出ていたことより寺号を泉涌寺と改め嘉禄2年(1226年)には主要な伽藍が完成しました。この泉は今も湧き続けている。
その後、律を基本に天台・真言・禅・浄土兼学の寺として栄えました。
時の皇帝からも深く帰依せられ、仁治3年(1242年)に四条天皇が当寺に葬られてからは、歴代天皇の山陵がここに営まれるようになり、皇室の菩提所として篤い信仰を集めています。「御寺」と称される所以です。


2010年冬以来の再訪です。前回じっくり全体を拝観しているので今回は、仏殿の三世仏と楊貴妃観音様を拝することにしました。

■大門(重文)



■楊貴妃観音堂


●楊貴妃観音(重文)
楊貴妃は唐の玄宗皇帝の妃として、また絶世の美人として知られています。寺伝では玄宗が亡き楊貴妃を偲んで等身大坐像にかたどった聖観音菩薩像を彫らせたという伝承がある。この像が寛喜2年(1230年)当寺に請来されたと言われています。

楊貴妃観音堂内はやや薄暗いが、それでもよく見るとやはり楊貴妃観音様のお顔は美しく優しい



絵葉書より


■仏殿


●阿弥陀如来、釈迦如来、弥勒菩薩
過去仏の釈迦(中央)、現在仏である阿弥陀(左)未来仏である弥勒(右)。過去から未来まですべての人々の平安と幸福を祈り続けている。(伝)運慶作。

仏殿の大きさを考えると仏様は意外と思えるほど小さい。逆に言えば、仏様の大きさから考えて仏殿が非常に大きく天井が高い。結果、堂内に大きな空間があり、その大きな空間に三世仏のたくさんの気を感じることができる。三世仏が並んでいるのは貴重だ。そして、カッコいい。じっくり拝してきた。

釈迦如来の光背と台座は現在修理中だった。



絵葉書より


前回、泉涌寺を訪れてから、もう3年半も経過していた。当時はまだ、今ほど深く仏像にのめり込んではいなかった。仏様を見上げながら、時の経つのは本当に早いものだとしみじみ感じてしまいました。


★御朱印




2010年訪問時のご朱印