先週末は、花想容のお手入れキャンペーンへ。
半期に一度あるお手入れキャンペーン中は、
丸洗いや洗い張りなどのお手入れが3割引、 仕立が2割引になるので、
料金的な狙いももちろんなのだけど、
新潟から悉皆屋さんが来て、対面で相談を受けてくれるのも大きい。
今年は洗いに出すだけのつもりだったのだけど、 年明けから値上げときき、
以前から気になっていた江戸小紋を洗い張りに出すことに。
誂えたはずなのに、どうにも着辛い。
理由は何となくわかっていて、身長にたいし裄が長いせいで、
フツーに仕立てると身幅が大きめに上がり、脇の辺りがどうにももたつく。
(写真の丸の部分)
気に入って買った江戸小紋だけに、着るたびに気になっていたのだけど、
何となく後回しにしていたもの。
気づけば、もう10年も着てるみたいなので、値上げ前にナントカするか!と。
今着てるものは、袖と抱き幅の振り分けをちょっとかえ、
だいぶ着やすくなったので、そちらの寸法で仕立てたもらうつもり。
ただ、そうすると、袖の幅が広くて、羽織から出てしまうのが難点😞なのだけど。
胴裏、八掛は、どっちかだけでも使えるとありがたいなーと思ったのだけど、
汚れとヤケで、両方アウト。
イタタ。
おかげで、予算オーバーになってしまったけれど、江戸小紋についてはサクッと終了。
上がりは、3月ごろ。
春先には、着られそうなので楽しみ。
ついでに、今後のためにちょいと相談に乗ってもらう。
以前からずーっと気になっていた白大島。
汚れがあちこちにあるので、どうしたもんかなと。
洗い張り+染み抜き+仕立直しで何とかなるなら、着物として着たいところだけど、
やっぱり無理そう。
汚れが目立たないような色をかけるとなると、白大島なのに~というだけでなく、
今入ってる柄も見えなくなりそうで、やはりヨロシクナイ。
で、羽織にしてはどうかと。
私自身、ソレも考えたのだけど、結構な範囲でシミが出ていて、
長着としてダメなら、羽織もだめだろうと思っていたので、嬉しい誤算。
最悪、帯にでもしようかと思っていたけれど、 白大島のまま楽しめそうな道が開けた。
そして、もう一点。
母のお古の羽織。
昔のものなので、丈も裄も短い。
何となく気に入ったので、直して着られないかと、別の和裁士さんに相談した際には、
縫い代が少なく、裄出しは無理とのこと。
それでも諦められず、帯にでもするかと、捨てずに持っていたもの。
こちらも見て頂くと、なんと!『直るよ!』と即答。
羽織の裏に織り込んでいる部分を出し、裄は衿の中にある布を 袖に接いで、
裄と袖丈を出せは、十分長羽織に直るそう。
わーい、持って来て良かったー!
捨てなくて良かったー!
帯にしようかと思ってたんですーと言ったところ、
刺繍に見える部分は刺繍ではなく、糸をかえて織ってあるそうで、
『コレは、直して着たほうがいいよ』と。
まだそのカタチのまま楽しめそうで、ウレシイ。
こちらの悉皆屋さん、無理なものは無理とはっきりいってくれるし、
パッチワーク的なアイデアも出してくれるしと、とても頼もしい。
二点とも、ずーっと気になっていたものなので、大収穫。
何となく、キモチが明るくなる。
でも、問題は軍資金。
どちらも、5~6万くらいはかかりそう。
まぁ、洗い張りして、筋消しして、切り貼りして~だから仕方ないと思うけど、
ホイっとは出てこない。
とりあえず、今回は江戸小紋だけで、他の2点は見送り。
来年以降、1つづつ直していこう。