先週、幼稚園の年中さんの頃から教えていて現在4年生のKちゃんがレッスンにきて、
👧「先生、お話があります!」とニコニコしながら言うので👩「何々?」と聞いたら

👧「あのね、今のこの曲が合格したらピアノ辞めます!」と言いました。

真顔え?今なんつった?


Kちゃんは去年不登校だったり、ちょっとした発達障害があります。(ほとんど分かりませんが)
でも、不登校だった間もピアノのレッスンにはちゃんと通ってくれていたし、レッスンも楽しく受けてくれていたのでまさかそんなKちゃんから「ピアノ辞めます」と言われるなんて夢にも思ってませんでしたゲッソリ大ショーック!

めっちゃ動揺しながら
👩「え?何で?どうして辞めたいの?」と聞くと、

👧「ちょっと疲れちゃったんだよね。友達ともっと遊びたいし、お絵かきもしたいし、もうこれだけ弾けたら割と何でも弾けるし」と言う。


え?ちょっと待って。Kちゃん、弾いても一日5〜10分しか練習してないって言ってたよね?
そこ削ったからってそんなに時間空かないぞ。
これだけ弾けたらって、初級テキスト「ぴあのどりーむ5」の真ん中ぐらいだよ?滝汗


極め付けは、👧「ママがピアノ辞めたらピアノ売っちゃうからねって言ったの。そうしたら部屋が広くなるし〜♪」って…ウキウキして話した。

どんな理由やねん!ガーンガーンガーン
過去にも生徒が辞めたい理由は散々聞いたけど、そんな理由初めて聞いたわっ!

きっとママはやめて欲しくない一心でピアノ売るからね!と言ったと思うのだけどそれを歓迎されてしまったママさんギャフンだな…

👩「ピアノそんなに嫌い?」
👧「ピアノは好きだよ!」
恐る恐る👩「もしかして先生が嫌?」
👧「先生も好きだよ!でも、いいの。やめたいの」と、とりつくしまもない…

その後も散々「今、Kちゃんのやってるのは初級テキストなんだよ。これからもっと有名なピアノの曲とかやっと弾けるようになるんだよ!」とか、色々説得を試みましたが敵はなかなかしぶとい真顔
Kちゃんは指もしっかりしてるし、リズム感や音楽性も決して悪くない。ただ、あまり練習しないので曲の仕上がりはそんなに早くない。
なので、今の曲が合格するにはまだ何週間かかかるであろう。その間に心変わりするのを祈ろう。


とりあえず、後でママにKちゃんからやめます宣言を受けたことをLINEしました。
そしたらやっぱりママ的にはやめて欲しくなかったみたいでした。
「先生に相談しなさいって言ったのに、いきなり辞めますと宣言するとは…すみません!発達障害もあって学習能力が今ひとつで不登校もあったのにピアノをずっと続けてこられたのは奇跡だと思ってます。先生のおかげです。どうしてもピアノが嫌いになったのではないなら続けて欲しいと思ってます!」
と言っていただいたので、
👩「わかりました。あの手この手で全力で引き止めたいと思います!」
と伝えると、ママも
「私も全力で説得します!」と言ってくれました。
子供が本当にやる気がなくなってピアノを辞めたいと言ったら多くの親御さんはそれなら辞めなさい!と言うだろうし、私的にもそういった生徒さんはレッスンでもやる気がなかったり態度が悪かったりで辞めることにちょっとホッとすることもあったりします。
でも、Kちゃんの場合はそうではないし…
ママも続けて欲しいと希望しているので私も頑張ろうと思いました。それでもどうしてもダメなら仕方がないプンプンやれるだけのことはやろう!

それから、毎日どうしたらもう一度Kちゃんがピアノを続けたいと思ってくれるか色々考えました。ポピュラーをやらせてみるか?それとも連弾とか?
色々引き出しを作って、今度のレッスンでKちゃんに提案してみようかなと思っていたところ、今日の夜Kちゃんママから
「あれからたくさん話し合い、先生の気持ちも嬉しかったみたいでピアノを続けてくれると言ってくれました!ありがとうございました!」
とLINEが来ました。

すっごく嬉しかったです笑い泣き笑い泣き笑い泣き


「ピアノやっぱり嫌だ」と言われないように楽しいレッスンを色々工夫しなきゃね💦
他にも練習はママが怖いからしてくるけどピアノ辞めたいオーラをちょいちょい出してくる4年生もいるしね…(ここも4年生💦コロナ禍のどさくさに紛れてレッスンこなくなっちゃった4年生もいる。滝汗辞めたくなったらさっさと辞めちゃうのは学年色なのか?)

または子供も練習する気ゼロ。ママも練習させることはしないけど絶対にやめさせる気がなくて、
もう兄は習い始めて10年、弟も8年と言う男兄弟が来ています。兄は高一になりちょっと大人になったのかレッスンだけは真面目に受けるようになりました。弟は相変わらずレッスン中もダラダラですが、それでも中学になったら少しは落ち着いてきたような気がします。
一時期はあまりにもレッスン態度が悪いので破門したいとも思っていたんですがニヒヒ
ここへ来て少しずつ彼らに教えるのも楽しいと思えるようにもなりました。

でも、この兄弟を見ていると、無駄だと思っても根気強く何かを続けさせるのも大事だなと思えてきます。弟くんなんて、楽譜も読ませれば読めるけど嫌がるので、『私が弾く→マネする』方式でショパンの「子犬のワルツ」の最初の方2週目で両手で弾けるようになりましたからね滝汗ヘタだけどねニヤリ
音楽的センスやリズム感はそこそこ持ってる子達なので、もっとちゃんと練習してくれたら…と悔やまずにいられないえーん

逆に、真面目に練習してるけど運動能力が悪いというか、要領が悪いというか、なかなか弾けるようにならない子もいます。そんな要領が悪かった子が練習をたくさんしてくるようになって一時期はピアノ辞めたいと言ったこともあったけど今ではピアノが好き!テスト中でもレッスンは行きたい!と言ってくれる嬉しい生徒さんもいます。

こういうことがあるから続けていられるんですよね爆笑



今日もご観覧ありがとうございました♪