~前回までのあらすじ~
あふれんばかりの冒険心に抗いきれず、一人単身で広い世界に飛び出したたろ。
だが、彼を待っていたのは三体のスライムの洗礼だった。
たかがスライム、楽勝じゃん、と侮っていたたろの慢心を朽ち砕くかのごとく、次々とダメージを与えていくスライム達。
いかん、このままでは窒息死してしまう!
始まったばかりの冒険ははやくも終演を迎えてしまうのか……っ!
※一人称っぽい文章は書くのが面倒なのでやめました(笑)
パパス「息子のピンチに颯爽と現れる、わし、参上ッ!」
そこに現れたのは、意外な助っ人(というほどでもないか)、たろの父パパスだった!
スライム相手に80ダメージというオーバーキルを発動させる、実に大人げない容赦のない攻撃であっという間にスライムを蹴散らしてしまった!
パパス「息子よ、もう大丈夫だぞ(口元に張り付いたままのスライムの死体をひっぱがして)」
……な、なんてチートな親父だ。しかも素で二回攻撃もしていたし。
パパス「はっはっは、父は偉大なのだっ!」
こうしてパパスに間一髪命を救われたたろは、無事に目的地サンタローズにたどり着いたのだった!
なんと、パパスが村に帰ってきたのは二年ぶりだった!
ということは、主人公は4歳の頃には、すでにパパスと冒険の旅に出ていたことになる!
そんな幼い頃から世界中を旅して回っていたとは、この主人公もなかなかどうしてすごいぞ!
そのわりにはレベルが1のままだったけど
パパスの家で出迎えたのは、召使いサンチョだった!
パパス「留守をご苦労だったな、サンチョ。しかし、あれだな、さすがにステテコパンツ姿のまま外で待っててくれるのは、ちょっとアレだな」
サンチョ「うーん、そんなにおかしいですかねぇ?」
※サンチョの初期装備はおおかなづち、おなべのふた、ステテコパンツ、シルクハットという事案間違いなしのヘンタイルックなのだ!
そんな二人を真っ先に出迎えたのは、二階からやってきた謎の女の子だった!
パパス「??? 誰だ、この子は。ま、まさかサンチョ、お前の子では? わ、わしのいない間に子供を作るとは! そんな召使いに育てた覚えはないぞ!」
ビアンカ「(サンチョのふくよかな腹を見ながら)どこをどうみたって、私がサンチョさんの遺伝子を受け継いでいるわけないじゃない……」
サンチョ「とほほ、お二人ともキツいですなぁ」
もちろん、ビアンカはサンチョとは何の関係もなく、彼女は隣町アルカパに住むパパスの知人ダンカンの娘だった!
ダンカンこのヤロー
YES!
NO!
たろには本当に覚えはなかった! そういえば当時PS2版が出た時、私はこの辺のことについては回想シーンか何か挟んでくるのではないかと思っていたこともあったのだが、全然そんなことはなかったのだ!
ビアンカ「そんなはずないじゃない、私よ、幼なじみのビアンカよ!」
某エマさんみたいな台詞で言われても覚えはないのだ!
ビアンカ「ふっ、まぁいいわ。それよりもあなた、そこのあなたよ!」
へ? いったい誰のことを言っているんだ?
ビアンカ「プレイヤーのあなたにいってんのよっ! あんた、いい加減私を選びなさいよ! あなたPS2版でもDS版でもフローラさんばっかり選んでいるじゃない!」
うっ、しょ、しょうがないでしょう。私はフローラ派なんですから。
ビアンカ「こ、この浮気者っ! 私は知ってるのよ! SFC版であなたが最初にプレイした時のお嫁さんは、私だってことを!」
ぎ、ぎくうっ!
ビアンカ「信じられない。あの頃はあんなに私のことが好きだったというのに、あなたの童○を卒業させてあげたのは他でもないこの私なのに……しくしく」
だ、だって、あの頃はまさかフローラを選べるとは思ってもみなかったんだもん。クラスメイトの○村くんがフローラも選べるんだって、フローラ選んだ方がみずのはごろもがもらえるんだって、自慢げに言うんだもん……しかもフローラはイオナズ……
ビアンカ「とにかく! このことをフローラさんに告げ口したら、どうなるか、わかっているんでしょうねぇ~」
ひぃっ!
……か、考えさせてもらいます!
……お、恐ろしいことになってしまった。
はたしてたろは花嫁選択でビアンカを選んでしまうのか! まぁセーブデータを二つ取っておけばいい話というのはビアンカには内緒だ!
そもそもこの愛の劇場がサラボナまで続く保証はないというのに!
というわけで、続く!!