親は子供に何ができるか、何もできはしない。何かできたと思うのは親の気持ちだけである。

何かしても何もせずに死んでしまっても、それは等価である。あとは子供がどう評価するかだけである。そして、優れた子供なら、常に親のしてくれたことには不満と反発を持つだろう。

このぐらい何もできはしないと覚悟を決めたうえで、もし子供と共に生きなければならない親がなすべきことがあるとしたら、親の不在ということを、子供の前に開示することである。