ワンダヴィジョン、バッキー&翼、ロキ、MCUドラマ3作の感想 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。







「Disneyの新サービス」こと、「ドコモの要らぬ介入」こと、「Disneyプラス」こと、「Disneyマイナス」がなにかと物議を醸すなか、今年から解禁されたMCUのドラマシリーズ。どれもリアルタイムで追ってきましてなんやかんや楽しんでおりました。せっかくなのでこれまでの3作のざっとした感想を。

エンドゲームでとりあえずひと段落したMCU。フェイズ3が終わりフェイズ4が開始する前の段階では、正直ドラマシリーズは本当にただのスピンオフだと思ってたんですよね…。が、これまでのドラマ3作と「ブラック・ウィドウ」と、フェイズ4の4作品を観てみてビックリ。ゴリゴリにフェイズ3と地続きというか、終わりと思っていたエンドゲームがむしろ起点になってさらに物語が転がっていってるではないか〜!「微塵も仕切り直し的な展開はしないんだ!(笑)」というのは今のところの最新の「ロキ」最終話を観終わって思ったことでしたね。

「ロキ」を観終わったあとの感想としては、MCUどんどんハイコンテクスト化してくなぁ〜というもので。MCU1作目からリアルタイムで追いかけてるような私でも、「もうここまでくると油断すると振り落とされるなぁ」と思った次第。ここからさらに世界が広がるよ!という「ロキ」の最終話にもちろんワクワクはしたんですが、そのワクワクと同時に感じたのが、「疲弊」の2文字(笑)。こっからさらにこの物語についていかなきゃならんのかぁ〜と、まぁもちろんどんな話になってもMCUに対する課金は光熱費みたいなものなのでお納めしますが、MCU追いかけてきて初めて「疲れ」を感じたというのは正直なところです…。汗

今からMCU追いかけたいんだけどどこから観たらいい?という質問にここまでくるとちょっと答えづらいですよね。その新規客の入り口としてフェイズ4でわかりやすく仕切り直されるかと思ってましたが、こっから映画24作と、Disneyプラスに加入してドラマ3作…。もし自分がMCUを通ってきてない人間だったらさすがにちょっと渋るかなぁと思ったり。周りのMCU好きもちょっとここにきて疲れてきてるのも見聞きするのですが、世界的にはどうなんだろうか?MCU、相当強気だなぁという印象です。

というのが、現状の正直な感想。
ワンダヴィジョンからざっと感想メモを残して終わります。

・ワンダヴィジョン

ともかく序盤の話の広がりのワクワクが半端なかったです。特にあっちの世界のクイックシルバーが出てきた時の興奮は忘れられません…。ついに解禁か?解禁なのか?と思いましたが…。

ただ、後半失速を感じたというのが正直なところ。前半のワクワクに比べると、意外と普通にあっさり終わっちゃったなぁと。アガサもいいキャラでしたが全体を見ると使い捨て感を感じやや残念。アクションのおもしろさとかフレッシュさは感じず。が、やはりワンダは最高!彼女が元々持ってた不安定さと、エリザベス・オルセンの演技も相まって彼女の物語としては引き込まれました。


・ファルコン&ウィンターソルジャー

「バッキー&翼」って最初に言った人天才だと思います。どの時点で誰が言い始めたんでしょうか?わかる人は教えてください。

ワンダヴィジョンがそうであったように、エンドゲーム後のPTSD的なものと向き合うヒーローというのが印象的でした。そりゃあんな壮大なラスト、ヒーローとはいえ心に何かしら残るよなぁと。これもワンダヴィジョンと同じなんですが、前半はすげぇワクワク、後半失速というのは感じました。MCUドラマ全部観て思いましたが、風呂敷広げるのは天才的にうまいですよね。ただどうしても後半の風呂敷畳むパートがどうしてもこちらの想像を超えないというのは、ちょっとあるかな。

しかしアクションは贅沢でした。特に1話のアクションは凄かったなぁ。こんなの毎週観れるのか〜贅沢な時代だ、と思いました。あと、重要なのはヴァルの初登場でしょうか。ブラック・ウィドウでも最後に出てきましたし、現状フェイズ4のみの登場の新キャラは彼女のみ、しかも映画とドラマを横断してるキャラなので、ま、フェイズ4の世界においてドラマ履修は必須ですね〜。


・ロキ

世界観の作り込みがかなり好みでした。特に1話と2話の世界観の作り込みと、手際のいいルール説明と物語進行はさすがなもので引き込まれましたね。ただ、正直これも後半の失速を感じて、、と思ってたら最終話でぶっ飛ばされた…というのが全体の感想。最終話はかなり引き込まれたなぁ。

ロキが終始可愛いんですが、ただロキってやっぱりトリックスターであって、物語が進行していって主人公感が出てくると、本来のロキのロキらしさは失われていってるような気はちょっとしたかなぁとか思ったり。話が進めば進むほど普通の人になってってるような気はしたかなぁ。あとアクションの魅力はかなり乏しい…というのは残念ポイントかな。

まぁただとにかく最終話がなにかと衝撃でした。今のところフェイズ4でいちばんの重要作のような気はするし、ここでフェイズ4の全体像的なるものがやっと見えてきた気はします。最終話で出てくるアイツが今後も出てくることを考えれば…まぁかなりの重要作になっていくのかなぁ。

というのが、ザッとした感想でした。
ただ、日本においてDisneyプラスに加入してドラマちゃんと追ってる人ってどんくらいいるんでしょうかね?エンドゲームとかをなんとなく追ってたライトファンとかティーン層はちゃんとDisneyプラスに加入して追いかけることができてるのかな?というのが今一番気になるところです。今後の展開において今のところ重要そうなMCUドラマ。このドラマと映画並走戦略が今後振り返って吉と出るのか凶と出るのか…この辺気になるなぁ。世界的にいちばんのドル箱であるこのシリーズが超ハイコンテクストになっていくというのは興味深いっちゃ興味深いですが、、今後どなっていくんだろうなぁ。