ゴジラVSコング
怪獣の人間味
監督:アダム・ウィンガードさん
出演:ゴジラさん、コングさん、他
祭り映画ということで「ゴジラVSコング」IMAXで観てきました。コロナの影響で、どうしても小粒な作品ばかりだった上半期。下半期1発目にふさわしい久々のザ・大作。やっぱ映画館で大作映画観るの最高だなぁー!と思いましたね。
まずお話が気持ちがいいくらいバカで、清々しいほど頭が悪いのが最高。モンスターユニバースは話が進むごとに荒唐無稽になっていってますが、前作からさらにフルスロットルでそこを強化。実にお祭りにふさわしい。人間パートは三場面くらいが同時並行に動いていきますが、誰もがちゃんと頭が悪いのが超楽しい。あと要所要所に出てくる様々なガジェットもワクワク。小栗旬の白目もキマッててさらに良し。
今回特に良かったのはコングさんで。コングさんのアイドル性が大爆発ですよね。オープニングから寝起きコングさん、朝シャンするコングさん、などなどもう可愛いのなんの。今回はゴジラさんもそうなんですが、とにかく怪獣の表情が凄い豊かで人間味が凄い。当然セリフはないんですが、顔の表情と体の動きで雄弁に語っててなんかおもしろかったですし、言葉にできぬ萌えがそこにありました。
怪獣対決描写の数々は大満足でした。コングとゴジラの対決もそうですが、メカゴジラ登場からのゴジラとコングの共闘もアツかった。メカゴジラがコントロール不能になるという誰もが想像した、そして100万回観てきた展開を恥ずかしげもなくやる姿。物語全てがコングとゴジラを存分に暴れさせることその一点に向かってる潔さがありました。レジェンダリーのモンスター映画はこれでいい。謎の安心感すらあります。うおおー!怪獣すげー!かっけー!とアツくなった時点で物語云々は置いといて、映画としては勝ち。そんな感想を持ちました。
あと、重力が反転する怪獣世界をコングが駆け回るシークエンスはほんとに良かった。もっともっとあの空間での何かしらが観たい。
このシリーズ今後どうなっていくのか知りませんが、大金をかけた怪獣映画というのは定期的に見たい。最近大作がなかった分、眼福でした。楽しみましたね。