シン・エヴァンゲリオン劇場版
シンジくんを追い越した日
総監督:庵野秀明さん
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を観ました。初日レイト。田舎の映画館にしてはやはり客入ってました。客層は若かったな20〜30代中心という感じで。男女比率半々くらいでした。というわけでシンエヴァの感想を今更ながら。とても楽しみました……!
エヴァは世代的に新劇場版から入ってさかのぼっていった世代です。個人的にシンジくんに死ぬほど感情移入しながら見てまして、その話を少し。
私は実家が会社をやってまして、今そこで働いています。思春期のころから、ゆくゆくは実家の仕事をやらなきゃならんのだろうなぁと思いながら生きてきたし、やりたくないと思うこともありました。今はほんとにたまたま今やってる仕事を楽しくできてるから結果的には良かったんだけど、こういう実家継ぐか継がないか問題みたいなのを、エヴァに乗るか乗らないかで悩みまくるシンジくんにめちゃくちゃ感情を重ねながら見てた学生時代という感じだったので、なんというかほんとに心の1本という感じの作品になってるんですよね。完全にシンジくんにシンクロしながら見てたというか。「え?そっちを選択するの?」とか「さすがにウジウジしすぎだろ!」とか思いながらも、どんなシンジくんも自分のifに見えるというか。そんな見方をしてきました。
前作Qを見て、そして今回のシンエヴァの序盤くらいまでは、ほんとにまだウジウジしてるのかよ!というシンジくんが描かれてて、ここで「あぁもしかして俺はシンジくんをもう追い越してしまったんだな」という気持ちで見てたんですよね。もう俺は先にエヴァに乗ったよシンジくん。という感じ。
だからこそ、今度こそ腹を括る中盤からのシンジくんを見ながらまじでグッときたというか、人生においていろんな決断をしながら前に進んできた自分の人生みたいなものを重ねるのではなく、過去の自分を思い返しながら感動するみたいなこれまでとは違う見方、感慨があって。シンジくんを追い越した(と思っている)自分だからこその新しいエヴァの見方がここに結実!というそんな私のシンエヴァでした。自分を重ねるものだったエヴァが、自分を思い返すものになった最後のエヴァだったんだなシンエヴァは。色んなシーンに色んな感想があるけど、全てここに集約される気がします。
もう色んな人が語り尽くしてるので、とりあえず私のシンエヴァはこんな感じでした。プロフェッショナルもおもしろかったね〜。別冊アフター6ジャンクションのコンバットRECさん回、ベボベこいちゃん回の2つもとてもおもしろかったのでオススメ。
ま、ともかく庵野さんお疲れ様でした。何気に庵野さんとは地元が一緒で、ラストのあの某駅はめちゃ近所。すでにエヴァ特需で地元が盛り上がってます。ありがたい…。