IT イット THE END "それ"が見えたら、終わり。/かまってほしいペニー・ワイズ | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。




IT イット THE END "それ"が見えたら、終わり。

かまってほしいペニー・ワイズ
上映時間:169分
監督:アンディ・ムスキエティさん
出演:ジェームズ・マカボイさん、ジェシカ・チャステインさん、他



ITの続編を観てきましたよ。1作目は結構好きで、2作目は大人になってからの話ということでどんな話になるのかなぁと原作未読なので楽しみにしてました。まぁまぁでした!


怖がらせのプロであるペニーワイズが帰ってきた!今回は前作にも増して頑張りに頑張って怖がらせの大サービス。その時間なんと169分。ほんとに涙ぐましい!今回のペニーワイズは前作にも増してとてもかまってちゃんなところがなんとも憎めないというか、可愛らしささえ感じる不思議な魅力があって、ぶっちゃけ怖いかと言われれば怖くないんだけど、ペニーワイズのかまってほしい!怖がってほしい!という頑張りになんかグッときちゃいましたね(なんだそりゃ)

予告でもありましたが全裸ババアはほんとに最高でしたし、あそこがこの映画のハイライトかなぁ。会話してるだけで怖いし、禍々しい感じもすごく出てて、基本的に怖さが大味なものが多い本作の中ではホラー描写としてとても楽しめたシーンでした。


ただやっぱ今回の作品、前作が好きだっただけに、そっちいっちゃったかぁ〜という思いがありまして、さっきも言いましたがめちゃくちゃ大味で、かつけっこうガッツリどっちがというとオカルトSFなんですよねぇ。それが悪いとは言いませんが個人的にはあんまりのれず。物語の軸も思春期のトラウマや悩みの具現化というか、鏡のようにペニーワイズという恐怖が存在してた前作に比べると、ちょっと存在として弱く感じましたし、モロにモンスター映画な造形もあまりのれず。

あと大人になっても小さい頃のトラウマや悩みはそう簡単に解消されないというのはとてもわかるけど、前後編の映画でこれを観ると「またこれかぁ」というなんというか二番煎じ感は否めず。しかも丁寧に1人1人のトラウマとまたちゃんと向き合うからそりゃあ長くなるよね!笑 と、90分くらいでサクッとまとめてくれてればよかったんだけど、さすがに今回は長かった!

一作目の方が綺麗にまとまってて好きだなぁなんて野暮なことを思ったIT2作目でした〜