あっという間に上半期が終わりました。今年は例年よりも映画があんまり観れなかったというか、もう無理に観に行くみたいな体力がなくなってきてて、少し寂しい気もしますがマイペースにいろいろ観ることができました。
というわけで、今年の上半期のベストテンを。。今年は邦画にグッとくることが多かったので、例年よりも邦画が多めになってます。
【そーす太郎の2019年上半期映画ベスト10】
①美人が婚活してみたら
②愛がなんだ
③ファースト・マン
④アベンジャーズ エンドゲーム
⑤FYRE 夢に終わった史上最高のパーティ
⑥バーニング 劇場版
⑦さよならくちびる
⑧スパイダーマン ファー・フロム・ホーム
⑨劇場版 響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ
⑩岬の兄妹
という感じになりました。
1位 美人が婚活してみたら
1位は「美人が婚活してみたら」、大九監督です。まさかこれが1位になるとは思ってもみませんでしたが、ほんと素晴らしくてグッときました。誰かを好きになるということは、自分自身と向き合う作業でもあって、この映画はその「自分が自分であること」とどう向き合うか、という映画になってて、しかもそれが苦いのなんの。自分が自分であることからは逃げられないから、もうその逃げられなさも含めて、生きていくしかないよね。。忘れがたいシーン多々。素晴らしかったです。
2位 愛がなんだ
2位は「愛がなんだ」です。1位をどちらにするか悩んだくらい、これも大好きな一本。これも忘れがたいシーンだらけなんだけど、2組の男女の正論で言っちゃえば「間違ってる」恋愛関係をすみれさんにまさに正論で殴られるシーンここが良かったです。そうだよね、たしかに間違ってる。でも、正論じゃ片付けられない切実さ、誰かを好きになることそのものの何か言葉では表せない崇高さと、同時に存在するめんどくささ、いろんな気持ちになる映画で心がワサワサしっぱなしでしたね。グサグサ刺さりました。幸せになりたいっすね。
3位 ファースト・マン
3位はデミアン・チャゼルの「ファースト・マン」。賛否分かれてますが、僕はすげぇ好き。やっぱデミアン・チャゼルの作品とはウマが合うんですよねぇ。ずっと「2人」の物語を描いてきたチャゼルですが、今回は誰と誰の物語だったのか、それが死の匂いが濃厚に漂うこの作品がついに、まさに「死の国!」という感じで演出された月で明らかになる。やっぱり好きだよデミアン・チャゼル!と思いましたが、ぜんぜん好きじゃないという意見も大いにわかる、そんな一本でした。
4位 アベンジャーズ エンドゲーム
アベンジャーズ(とりあえず)終わり!アベンジャーズ エンドゲームが4位。全ての作品をリアルタイムで映画館で追いかけてきた先には、こんな風景を見ることができるのかと。ちょっと映画そのものもそうだけど、それを取り囲む物語とか、自分自身の物語とか、もう「感慨」という言葉がぴったりくる映画で正直評価不能みたいなところさえあります。これに立ち会えということが、これからの人生でどれほど宝物になるか。ありがとう。。
5位 FYRE 夢に終わった史上最高のパーティ
Netflixからの1本。ほんとマジでさいこうなドキュメンタリーでした。「フェスをする」という言葉から、考えうる限り、いや考えていたこと以上の最悪な事態が起こり続けるという本作。まさに奇跡。めちゃくちゃすぎて笑いながら見てるんだけど、だんだん背筋が凍ってくるというか、僕も仕事柄イベントを主催することとかあるので、ほんとに最悪にして最高の反面教師として、この映画を心に留めておきたいと思います。
6位 バーニング 劇場版
イ・チャンドンの「バーニング 劇場版」が6位。全シーン全カットがとてつもなく良くできてる上にめちゃくちゃ不穏でめちゃくちゃおもしろい。ブログでも書きましたが、僕は、何も書くことがなかった主人公が物語を書き始めるまでの物語として、この映画がとても好きだし、村上春樹原作ですがやっぱりすごくイ・チャンドンらしい一本に仕上がってて、さすがだな…と圧倒されました。
7位 さよならくちびる
塩田監督大復活な「さよならくちびる」、僕はとても好きな一本です。全員が全員を好きで、でもだからこそうまくいかなくて、でも全員には全員が必要で、、そんなお互いへの様々な思いが過去に行き、今に来て、そして未来に向かう。いいロードムービーを観たなぁと思いました。そして音楽!素晴らしい…。どの曲もいいのだけど、個人的には「誰にだって訳がある」がとても好きです。誰にだって訳があるから、難しいけど、だからこそ愛おしい。
8位 スパイダーマン ファー・フロム・ホーム
まだサボって感想をあげてませんが、素晴らしかったよ!ファー・フロム・ホーム。もう観終わってわかるMCUの戦略の凄み…!FOX買収もあったし、ここからどんな世界観の膨らみ方してくんだろう…という期待感を逆手に取った見事すぎる脚本でした。アベンジャーズが生まれ変わる新世代の物語として、失ったトニーへの思いを引き継ぎ新たな道を切り開く一本として、エンドゲーム直後にこれを持ってきたことも含めて、マジ完璧じゃね?と思ったのでした。
9位 劇場版 響け!ユーフォニアム 誓いのフィナーレ
ユーフォです。もうアベンジャーズに近いんですが、もうズブズブのファンなので、これを描かれると諸手を挙げて褒めるしかないだろ…みたいな映画でした。ややファンサービスしすぎかな…なんて思ったりもしましたが、それでも久美子たちが一年生だった頃を思い出し、それと重ね合わせることによって感じる感慨を時にニンマリ、時に涙しながら堪能。「リズと青い鳥」と2本で1本みたいなところがあるので、ぜひリズとセットで。もちろんこれからも追いかけます。
10位 岬の兄妹
10位はいろいろ悩んだんですが、「岬の兄妹」にしました。決して褒められたもんじゃないし、完全に間違ってるけど、その中にあるものすごく人間臭い何かに触れられたような、忘れがたい一本でした。やっとなけなしのお金を手にして、マクドナルドをどか食いし、今まで窓ガラスに貼っていた段ボールを剥ぎ取り部屋に日光が差し込むというシーンが大好きです。あそこはとてつもない生命力を感じましたし、マクドナルドをあそこにチョイスしたのがまた最高。そのほか最高なシーン多々。まだ観てない方はぜひ。
てなわけで、上半期ベストでした。
ちなみにもちろんワーストは「メリーポピンズ リターンズ」です!ほんとに久々ですよ、一本の映画にここまで怒ってるのは(笑)なんなんだろう、もう逆に恋とかなのかな?これは恋なの?(笑)
ではまた。