【映画感想】「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法

 

子供とディズニー

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監督: ショーン・ベイカーさん

脚本: ショーン・ベイカーさん、クリス・バーゴッチさん

出演: ウィレム・デフォーさん、ブルックリン・キンバリー・プリンスさん、ブリア・ビネイトさん、他

原題: The Florida Project

上映時間: 112分

あらすじ: フロリダの安モーテルの日常

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こちらも「タクシー運転手」同様、出張の合間に観ることができました「フロリダ・プロジェクト」。監督前作「タンジェリン」は観よう観ようと思いつつ観れておらす、この監督の作品を観るのははじめましてという感じでした。


こどもがすげぇ……!!とびっくりしました。

 

映画.comのあらすじはこんな感じ。

全編iPhoneで撮影した映画「タンジェリン」で高く評価されたショーン・ベイカー監督が、カラフルな風景の広がるフロリダの安モーテルを舞台に、貧困層の人々の日常を6歳の少女の視点から描いた人間ドラマ。定住する家を失った6歳の少女ムーニーと母親ヘイリーは、フロリダ・ディズニーワールドのすぐ側にあるモーテル「マジック・キャッスル」でその日暮らしの生活を送っている。周囲の大人たちは厳しい現実に苦しんでいたが、ムーニーは同じくモーテルで暮らす子どもたちとともに冒険に満ちた日々を過ごし、管理人ボビーはそんな子どもたちを厳しくも温かく見守っていた。そんなムーニーの日常が、ある出来事をきっかけに大きく変わりはじめる。主人公ムーニー役にはフロリダ出身の子役ブルックリン・キンバリー・プリンス、母親ブレア役にはベイカー監督自らがInstagramで発掘した新人ブリア・ビネイトを抜擢。管理人ボビー役をウィレム・デフォーが好演し、第90回アカデミー助演男優賞にノミネートされた。

 

 

とにかく子供がすげぇ映画でした。とにかく超自然で、かつ大変な状況の中でも子供がめちゃくちゃパワフル。子供演出に関しては是枝作品を思い出したりしたけど、是枝さんの子役たちの暗かったり、弾けてても一抹の品の良さを感じる自然な味わいとは違い、品が悪くかつ超パワフルな感じが最高でした。状況の大変さと、子供の楽しさのギャップが美しくも切なくて。さらにその状況を子供ながらもわかっているという描写もあってさらに切ないわけですよね。大人が泣く時わかるんだよね、というセリフが印象的でした。そのわかっている現実を子供なりに溜め込み溜め込み、それがついに爆発するクライマックスはもう涙が出ましたし、そこからのあそこになだれ込むクライマックスはそれは感動しました。

 

 

ラストがディズニーランドっていうのは、観る前からだいたいわかってはいたけど、やっぱりいざあのお城が出てくるとやっぱり自動的に涙が出て来ます。そもそも僕はディズニー映画のオープニングでシンデレラ城が出て来た瞬間涙が出るようインプットされてる人間なので(笑)やっぱり、ディズニーというものがもつ問答無用のパワーには抗えない何かがあるなぁと改めて思いました。だから半ば反則的なラストだなぁとは思いつつ、でもあれが大正解だし、まんまと泣かされるわけで。まぁだからこそ、もうちょっと劇中でディズニーランドというものの伏線とドラマ性をもっと溜め込んで欲しかった感はあるけど、まぁでも泣くよねあれをやられたら。というわけで、子供すげぇ、そして、ディズニーすげぇ、というフロリダプロジェクトでした!

 

 

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好き度: 80点

子供が素晴らしかったです!

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