ずっと行きたかった、好事家たちの間では有名なカナザワ映画祭。今年は行きたいなぁと思っていたら今年からガラッと様式が変わって全国各地でやるというパターンになったのですが、まさかの山口県の山口情報芸術センター a.k.a. YCAM でしかも爆音上映があるということになりまして。私は実家が山口県ですので久々の帰省ついでにカナザワ映画祭にちょろっと参加。少し感想を。
僕が行ったYCAMは爆音上映をやっておりました。
まず僕が参加したのは、「爆音オールナイト ナイト・オブ・ザ・ゾンビ・ムービー」でございました。
ラインナップは
1本目「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」
2本目「バタリアン」
3本目「スペース・バンパイア」
4本目「28週後…」
の4本。
これに加えて最終日「この世界の片隅に」爆音上映も観て帰りましたよ~。
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」
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オールナイト1本目は「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」でした。みなさんもご存じの通り、ロメロ監督が亡くなったのでチケット買った時は想像もしませんでしたが追悼上映になりました。とっても久々に観たんですがやっぱめちゃくちゃおもしろい!作劇の無駄のなさと丁寧さを改めて確認できました。やっぱり今見てもものすごく怖いんですよね。この映画をロメロが撮っていなかったら…と考えるやはりとてつもないものを撮ったなと思いましたね。タイミングもタイミングでしたし、ありがとうロメロ…という気持ちで観ていました。
「バタリアン」
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2本目はみんな大好き「バタリアン」。これはまじで爆音で観ることで素晴らしさがさらに増したといいますか、まじで過去最高のバタリアンでした。改めてみるとやっぱ最高に楽しい。もうほんとに楽しい映画でしたね。あのノリノリの音楽を爆音で浴び、あいつらのドタバタをスクリーンで拝めた喜びはとてつもなくて、まぁ起こってることは悲惨なんだけど(笑)とてつもない多幸感がスクリーンからあふれ出しておりました。バタリアン最高!
「スペース・バンパイア」
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3本目はマチルダ・メイのおっぱいこと「スペース・バンパイア」でした。ここが一番眠たい時間帯だったんですが、眠たくなってうとうとするとマチルダ・メイのおっぱい!また眠くなるとマチルダ・メイのおっぱい!という感じで、みんな大好きマチルダ・メイのおっぱいには眠気を取り去る作用があることもわかりました。内容は改めてみるとやっぱ最高に狂っててこれもまた超最高。ラストの正気の沙汰とは思えない感じと、正気の沙汰とは思えない爆音っぷりが相まってクラーっとトリップしました。マチルダ・メイのおっぱい!!
「28週後…」
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好きなゾンビ映画は?と聞かれると即答で「28週後…!!!」と答えるくらい、僕のマイ・ベスト・ゾンビ映画が「28週後…」なのですが爆音で観てますます好きになりました。やっぱり圧倒的におもしろい、そしてツラい、素晴らしい。この映画は絶望の連鎖の仕方がほんとにすごくて、人間の愛情とか好意とか善意とかがことごとく裏目に出ていく容赦のなさがマジで怖いんですよね。そもそもなぜこんな事態になったのかをさかのぼると一人の人間の弱さだった…というのもすごく良いんですよね。中盤の人間もゾンビもぐっちゃぐちゃになっちゃって、もういいみんな撃て!そしてもういい街ごと焼き尽くせ!となっていくもうサイアクの絶望感マックスなあの流れは改めて観てもほんとすさまじいものがありました。ジェレミー・レナーは個人的にはベスト・レナーなのがこの映画。是非見てみてね!
「この世界の片隅に」
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これだけは観ておきたい…というのがこれでした。しかも8月6日というタイミングでの爆音上映。ふらっと合間に実家に帰ったら、「あたしも観たかったのよ~」と母がいうので母も連れて行って親子で鑑賞しました。はじめて観た母も隣で号泣しておりました。やっぱりすげぇ映画だ(´;ω;`)と改めて思いました。爆音の良さが際立ったのが後半の空襲のシーン。その他にも前観たときには気づかなかった繊細な生活音などに気付けて、また新たな「この世界の片隅に」の姿を見ることができました。やっぱり何度見てもあのラスト周辺は泣いちゃいましたね。戦争というもののもうとてつもない怖さ、残酷さ。すずさんが片腕になっちゃうあのシーンとかさ…。。でも片腕というすずさんにとっては絶望やトラウマの象徴のようなものが、それだからこそ、また新たな希望というか新たなスタートに繋がっていくというこの優しさと温かさにもまた涙し…。やっぱり傑作でした。
てなわけで僕のカナザワ映画祭はこんな感じでした。「ファイトクラブ」観たかったな~とか、「野火」と塚本監督のトークショー観たかったなぁとかゴジラとシンゴジラも…とか言いだしたらきりがないですが、とっても楽しかったのでぜひ来年もYCAMでやってほしいなとおもいました。楽しかったです!