【ベストテン】そーす太郎の2015年映画ベストテン | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

 

 

 


さーて、ベストテンの季節がやってきましたぁぁああ!!

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 


 

 


 

 



~過去のベストテンへのリンク~
2014年映画ベストテン
2013年映画ベストテン
2012年映画ベストテン



というわけで!では以下ベストテン&その他もろもろでございます。





【ベストテン】

① セッション
② スター・ウォーズ フォースの覚醒
③ 海にかかる霧
④ 海街diary
⑤ フレンチアルプスで起きたこと
⑥ アメリカン・スナイパー
⑦ クリード チャンプを継ぐ男
⑧ 私たちのハァハァ
⑨ インサイド・ヘッド
⑩ シェフ 三ツ星フードトラックはじめました




1位は、「セッション」です!今年のベストテン、1位は本当にセッションとスターウォーズで悩んだのです。スターウォーズの感動は自分の内的な記憶や点が線になる感動だった。でも、セッションは今までまったく味わったことのない得体のしれない感動を味わったんですよね。まったく新しいカタルシスだった。これが1位の理由かなぁと思います。

 


2位は、やっぱりこれは外せない、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」!2位だけど1位だよ!幼少のときからビデオで4.5.6を父親に見せられ続け、1.2.3を映画館で観て、見事にスターウォーズファンに洗脳されたわけですが、ほんと点と点がつながった感動と期待値を大幅に超えてきた内容、新しいキャラクターたちの魅力。JJエイブラムスありがとう!という気持ちでいっぱいです。今年一番、生きてて良かったと思いました。

 


3位は、韓国映画、「海にかかる霧」。ほんっとにビックリするぐらいおもしろかった。ポン・ジュノが製作で「殺人の追憶」脚本のシム・ソンボが監督。まったく情報を入れないまま行った分、まじで中盤のある展開はめちゃくちゃビックリしたし、だんだんとホラーの味わいが増していき、殺戮まつりになっていく展開。最高!

 


4位は、邦画では最上位になりました、「海街diary」。是枝作品の中では個人的にベストの「歩いても 歩いても」に並ぶ級の大っ好きな映画になりました。なにも起こってないように見えて様々な人間ドラマが起きまくってる抑制された美しい演出の数々。そして「生」というものを細かい演出の積み重ねで肯定していく姿勢にしみじみと泣かされました。

 


5位は、夫婦映画の新たなクラシック、「フレンチアルプスで起きたこと」。きました今年の倦怠期夫婦枠!ここに新たなクラシックが加わったな~とほんとに楽しく観させていただきました。夫婦同士の、セリフではなく演出で見せるギクシャク描写の積み重ねとそれが一気に爆発する爆笑しながらも怖い怖いあの父親の号泣シーン。そして様々な情報が詰め込まれたラストシーンも含め、恐ろしく良くできた家族映画だと思いました。

 


6位は、イーストウッド監督作、「アメリカン・スナイパー」。映画全体の緊張感が凄まじかったし、イーストウッド作品を線で観たときにこの映画のメッセージはとても味わい深いものがありました。そしてなにより偉いのはメッセージが前に出過ぎず、しっかり戦争映画として、エンターテインメントとしてものすごくおもしろく(語弊はあるけど)描かれてることだと思います。

 


7位は、ロッキーの新シリーズ「クリード チャンプを継ぐ男」。とにかく泣けて泣けて仕方なかったです。スタローンの演技がここまで素晴らしい映画があったでしょうか。伝説的存在であるロッキーからクリードへのバトンタッチがここまでうまくいっているとは思わず。ロッキー1の根幹である「するかしないかでする方を選ぶ男」の物語に加えて、父と子の物語としても、ボクシング映画として、そして何よりロッキーの新シリーズとして、最高級の映画だった。

 

 

 

 


8位は、日本映画です、「私たちのハァハァ」。今年観た映画で「愛おしい」という1点においてこの映画の右に出るものはいない級にほんっとうに愛おしい青春映画でした。あの時の、青春の、イタさ、エモさ、眩しさを見事にパッケージングしてるし、激しくノスタルジーを刺激されました。しっかり未来に開かれて、高校生たちがみんな魅力的、そしてなによりアツイ!イタイ!エモイ!素晴らしい青春映画でした。

 


9位は、ピクサー、「インサイド・ヘッド」です。一見、マイナスに見えるものもそれにはしっかりと意味や理由があって、マイナスも含めて、だからこそ人生は素晴らしいじゃん!っていう圧倒的肯定感にとにかくやられた。技術的にも恐ろしく難しいことをまんまとやってのけてる。個人的に超へこんでるタイミングで観たので8月、9月はこの映画が支えでした。テーマ性は、モーニング娘。の名曲「I WISH」そしてライムスターのアルバム「Bitter,Sweet&Beautiful」にとっても近いものを感じました。

 


10位は、ジョン・ファブロー監督,主演作、「シェフ 三ツ星フードトラックはじめました」。この映画はとにかく個人的に重なるところがものすごく多かったので、どうしても外せなかったです。父と子の話でもあり、素晴らしいロードムービーであり、負け犬映画であり、ジョン・ファブロー自身の映画でもあり、それらの要素が完璧なバランスで混ざり合った素晴らしい映画でした。この映画における料理というものが観た人それぞれで置き換え可能なところ、しっかりと普遍性があるところも素晴らしかったです。個人的にものすごく刺激になる1本でした。

 






【ワースト3】

① 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド・オブ・ザ・ワールド
② トゥモローランド
③ ピッチパーフェクト2



ワースト1位は進撃の巨人の後篇でありますエンドオブザワールドでございます。ここまで見せ場がない映画も久しぶりに出会いましたよ…。説明台詞の応酬になにかといえば「うわぁぁぁああああ」と叫ぶ。ラストはのそのそ壁をのぼるだけ…あきれました。前篇は好きなのになぁ…。

ワースト2位はブラッド・バードの「トゥモローランド」。この映画の言ってるメッセージはまっとうで合理的で正しい。正しすぎる。でもその正しさは、正しくない者への強烈な毒にもなるんだなぁと思ったのでした…。

ワースト3位はピッチパーフェクト2。1で良かったものがすべてなくなってしまった、残念な続編の典型でした。あまりにも脈絡のなさすぎる展開、カタルシスのゼロのラストシーン。1が大好きだっただけに残念でした…。





【ベストガイ】

シルヴェスター・スタローン (クリード チャンプを継ぐ男 より)

 


今年のベストガイは正直これというひとがいないまま…どうなるかなぁと思っていたところに12月の最後の最後に来ました。「クリード チャンプを継ぐ男」のスタローンはほんとうに素晴らしかった。一言一言が涙腺を刺激してくるほど、重みがある。ここまで生きてきたこと、そしてロッキーであるということの説得力がある。本当に偉大な人だなぁと再確認しました。





【ベストガール】

デイジー・リドリー (スター・ウォーズ フォースの覚醒 より)

 


まちがいなくヒロイン史に残るでしょう。まさかここまで素晴らしいヒロインだとは思いませんでした。凛としたたたずまいと強さ、そしてしっかりと弱さもあって、もうこのレイを見ているだけで幸せな気持ちになります。ずっと見ていたいし、これからずっと彼女の成長を見ることができるなんて、こんなに素晴らしいことあります?





【ベストシーン】

「セッション」、ラスト9分の演奏シーン

 


少なくとも僕の23年の人生でここまで得体のしれない感動を味わったラストシーンはこの「セッション」だけです。この9分だけが話題に上がりがちだけど、そこに至るまでの積み重ねがあってこそだと思います。映画を見るということの根本的な感動をこの9分で味わいました。





【ベスト エマ・ストーン賞】

エマ・ストーン (マジック・イン・ムーンライト より)

 


はい、毎年恒例、ベスト エマ・ストーン賞は、4年連続4回目の受賞となりました、エマ・ストーンさんです!!おめでとうございます!!受賞作品はウディ・アレンの「マジック・イン・ムーンライト」です。とにかくこの映画はお話は何百回も観たようなウディ・アレンがさらっと撮ったラブコメなんですが、とにかくエマ・ストーンを可愛く撮るという一点において最強の映画でした。ウディ・アレンが南仏でさらっとエマ・ストーンを可愛く撮る、これ以上のご褒美がありますか?





というわけで今年のベストテンはこれにて終了!!
来年もいろいろいい映画が見られるといいですな~。ただ、個人的には2016年は大学を卒業し東京を離れて地方にいくため、、見れる本数はガクッと落ちそうな気がしております。。それでも、生きていかねば!


おわり