白石監督の「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」シリーズ。ずーっと気になっていたので、夏休みにイッキに見ようということで見てみましたが、これがめちゃくちゃおもしろかった!メモ程度に各作品の感想を残しておきます。
1本目
- 戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-01 口裂け女捕獲作戦 [DVD]/アルバトロス
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1作目は口裂け女。登場人物が最高だな!主役どころのディレクター工藤、アシスタントの市川、カメラの田代のキャラ立ちがいきなり最高なんですよね。とにかく工藤が最高で超暴力的!ホームレスを高圧的に攻め立てたり、アシスタント市川さんをぞんざいに扱ったり、口裂け女を車でひいたりとその暴君ぶりが観ていてとても魅力的でした(近くにいたら関わりたくないけどw)
あと口裂け女が作ったとされる髪の毛で作った呪術の飾り的なものがまさかあんなキーポイントになっていくなんて!!と、この時点ではわからないのですが、オーソドックスなPOVホラーとしてとてもおもしろかったです。
2本目
- 戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-02 震える幽霊 [DVD]/アルバトロス
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2作目。マジで(゚д゚)!?ってなりました。1作目から計算していた予想の斜め上をぶっ飛んで行ったというか一気に世界が広がっていくワクワク感がとてもありました。投稿者のひとりであるユウコさん、先生と言われる人物、スカイツリーに飛んでいく、工藤さん昏睡など盛りだくさんすぎて超ビックリしました。
1作目もいろいろとぶっ飛んだ設定はありつつもそれでもしっかりオーソドックスなホラーだったのでまさかの異世界SFに突入していく感じ、あと確実に俺たちの世界とは違う概念で動いているなにかがそこにはある…のか?という含みも含めて、良いぶっ飛び展開のFile.02でした。
3本目
- 戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-03 人喰い河童伝説 [DVD]/アルバトロス
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3作目は河童。超、不穏なカンジでした。娘が河童にさらわれた娘のために河童への復讐を誓った農家のおじさん、兼陰陽師が出てきて、河童を一緒に追うのです。が、今作はラストの畳み掛けがすごくて、2作目で失踪したユウコが巨人化して湖から河童と共に登場!しかもラストは陰陽師と投稿者が河童化して終了という、なんかよくわかんないけどめちゃくちゃ不穏なカンジで終わっていきました。
ここでおもしろかったのが、昏睡状態から復帰した工藤と陰陽師農家おじさんがタッグを組むという男の友情展開。「これ観てくれれば俺が命かけてやってるってのがわかるから!」と陰陽師農家おじさんにコワすぎ過去作を渡して「あれ観たよ。おめぇなかなかやるじゃん。」的な感じで一緒に河童に立ち向かっていく展開がアツくておもしろかったです。
4本目
- 戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE-04 真相!トイレの花子さん [DVD]/アルバトロス
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4作目はトイレの花子さん。最高におもしろかったですよ~!まさかバックトゥザフーチャーみたいになるなんて…(゚д゚)投稿者の死亡を救うために時間をタイムスリップしまくるんですよねw タイムスパンが短めのやつで1日単位から、「あ!さっきの俺たちだ!」みたいなところまでしかもそのタイムトラベルがバンバンおこるので廃学校の地獄ループ感はめっちゃくちゃおもしろかったです!
ここで登場するのが霊能者の真壁先生という美人のおかた。このかたのラストの死にっぷり、タイミング含めすごかったです(悲しいけど…)
あとここで出てくるウニョウニョとした謎のミミズみたいなもの。そしてその先にある異世界のシーンがとても印象的でした。なんなんだあのウニョウニョは、てかあの異世界なんなんだ…とかいろいろと含みもあり、総合的に一番楽しかった作品でした。
5本目
- 戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 劇場版・序章 真説・四谷怪談 お岩の呪い [DVD]/アルバトロス
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次は劇場版の序章です。あっ!「喰女-クイメ-」のやつだ!ってなったように、今公開中の三池監督最新作の「喰女-クイメ-」でも題材になっている四谷怪談のお話がベース。お岩さんは俺たちの想像力で作り上げられたものだった!という三宅隆太監督チックな考え方の設定でとても興味深かったです。
今作でちょっとイメチェンした市川さんがすげぇ友達に似てた。っていうのは置いといて、市川に魔の手が及びまして、除霊をしたり、異世界をひとっ飛びしたりこれもかなりぶっ飛んでいまして、劇場版序章としてしっかり楽しめました。
6本目
- 戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版 [DVD]/アルバトロス
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(現段階で)最後は劇場版でございます。どうなっちゃうの~!!\(~o~)/という感じで超楽しかったです。うなったのは、シリーズでちょいちょいと散りばめてきたディレクター工藤の過去のトラウマの回収がすげぇうまかったこと。というか、シリーズ全体で散りばめてきた「??」なところを気持ちよ~く回収してくれて、1作目の時点でここまでの回収を計算ずくで作っていったのかなぁ?なんて思うくらいすごかったですね。話のスケールもすごくて、初めは街に出た口裂け女を追う話だったのに、いつのまにか国家規模のスケールまでアップ。最終的には進撃の巨人みたくなってましたΣ(´∀`;)
工藤と市川
この作品一気に、ニコ生で観たんですよ。一挙放送がちょうどあったのでそのままの流れで劇場版のチケットも購入して観たんですが、なんというか、もう工藤と市川、田代がもう他人とは思えないくらい愛着がわいてんですよね~。このキャラ立ちの見事さは素晴らしいですな!あとニコ生で突っ込みながら観るカンジの視聴方法がすげぇこの作品とあっててその辺の戦略もさすがだと思いました!
この後どうなるのか、続編はあるのか、てかこの話は終わるのか、いろいろと楽しみであります。そして今月は白石監督作が2作品も公開されるんですよね。「ある優しき殺人者の記録」と「殺人ワークショップ」!とっても楽しみであります。
おわり