「ロード・オブ・セイラム」を観た。 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。



ロブ・ゾンビが作り出した究極トリップ映像

ロブ・ゾンビ監督久々の作品ということでヒューマントラストシネマ渋谷に行ってきました。
魔女裁判を扱った映画、今年で言えば「パラノーマン ブライスホローの謎」がありましたね。魔女裁判や魔女狩りって不謹慎かもしれませんがすごくおもしろいっていうか、正常な人間がそこまでいっちゃう心理状況がすごく興味深いです。集団心理・集団ヒステリーというやつですよね。
そんなこんなで、このロードオブセイラムは、1600年代後半のセイラムからいきなり始まり、女性たちが全裸でサタンを呼び出す儀式をしているところからはじまりますが、ここの描写のおぞましさがすごいんですよね。熟女の全裸というナマナマしさもあいまって。完全に狂った描写からのスタート。最高です。

現代に戻りましてラジオDJをしているハイジ(ロブゾンビ妻)のもとに木箱に入ったレコードが送られてきて、それを聞くと魂が抜かれたようになり、トリップ感ビンビンのビジョンが見えるようになるのです。しかもラジオで流した際は、そのラジオを聞いていた女性もみんなそのような状態に!ハイジはもとシャブ中でやっと克服したところだったのにそのビジョンのせいでまた薬にもどっちゃいましてどんどん精神と体がおかしくなっていきます。

で、その見える”ビジョン”の映像世界・トリップ感がすごい。デビルズリジェクトはニューシネマ風の粗い映像でしたが、どちらかというとマーダーライドショー1作目に近い、でもそれよりも異様な映像世界なのです。

この狂った映像世界が大爆発するラスト数十分はほんとにすごいです。すごいというか、ちょっと笑っちゃうくらい。笑 しまいには触手が出てきて「あぁ~ん」とか出てきたり。
 

最後はここ。街の女の人が服を脱ぎ捨てステージへ!(バカみたいですがほんとにそうなのです)
 

 

 



おばさま三銃士。めっちゃ怖いっす。
 

 

 



魔女のおばあちゃん。このおばあちゃんの全裸姿が超怖かった!(;_;)


というわけで、とにかくロブゾンビの狂った世界観を存分に浴びることができるこの映画、ロブゾンビ好きは必見ではないでしょうか。逆に何も知らずに見た人はぜったいきついと思います!笑
僕は存分に楽しみましたよ~。

そして、パンフレットが500円なのですが、柳下毅一郎さんや高橋ヨシキさんの解説付きというめちゃくちゃお得な内容なのでおすすめです!

おわり