「ペーパーボーイ 真夏の引力」を観た。あと他もろもろ。 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。



ペーパーボーイ 真夏の引力






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今一番見たいタイプの映画がど真ん中ストレートで登場!


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フロリダの田舎町で父親の新聞社を手伝っているザック・エフロン演じるジャックのところに都会で新聞記者をやっていた兄(マシュー・マコノヒー)と黒人の同僚のヤードリーが取材をしに戻ってくる。その取材というのが、地元でジョン・キューザック演じる殺人鬼が起こした殺人事件は冤罪なのでは?というもの。その取材に協力する謎の女を演じるのがニコマン姐さんことニコール・キッドマン。




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とにかくこの映画は役者の熱演がすごい!まずニコマン演じるシャーロットは殺人鬼マニアで、文通だけでジョン・キューザックと結婚しちゃったというぶっ飛びっぷり!




で、取材や!ということで刑務所にジョン・キューザックに会いにいくんだけどここのはじめの見せ場が強烈! よっしゃ取材や!と思いきや、いきなりはじまるニコマンとジョン・キューザックの公開エアセックス!ここのニコマンがヤバイ。向かい合うなりいきなり股を広げ悶えまくる、からのエアフ○ラ開始。それを見てジョン・キューザックもビンビンになり射精というわけのわからない愉快な幕開け!そのあとにもニコマンの演技がすごくて海で泳いでたらクラゲに刺されたザック・フロントを助けるためといってザック・フロントの上に立ち放尿!とにかくここまでやるかというくらい熱演が炸裂しまくっているわけです。




熱演といえばこの人も忘れてはいけないマシュー・マコノヒー。後半、実はマコノヒーはゲイでドMという性癖がわかるんだけど、それが分かるシーンが衝撃たるや!! 絵面だけなら今年一番の衝撃のシーンが見れますよ!! フリードキンの「キラー・ジョー」でも思いましたがマコノヒーはすごい役者だよほんとに。役者ってすごい。。。心底思いました。




そしてやっぱりジョン・キューザックもすごい。とにかく気持ち悪い!w 取材を進めるうちにたどりついたジョン・キューザックの家。そこがだれも来ないような沼地の奥に家族だけでワニの捌きながら暮らしているというなんとも気味の悪い雰囲気。ワニを捌くところをじっくり見せていて、ワニの内蔵が画面いっぱいに見れるよ!w 




この湿林がラストでも使われるんですが、このラストの衝撃。圧倒的悪というものにひれ伏すしかない少年。この陰慘さ、不条理さ、絶望感を前にして苦く悲しくも少年の成長を描くという。宇多丸さんが「藁の楯」評のとき言ってた「圧倒的な悪を描く映画が少なくなってきている問題」がありましたが、その言葉の回答のようなラストで、そもそも僕らの生きてる現実世界には悲惨と残酷と不条理に満ちているという事実から日頃はつい目を背けてしまいがちな事実に剥き出しの“現実”を問答無用で突きつけるラストで僕はグッときました。大好きな映画です。




名場面多数、役者のやりすぎ演技、画面のナマナマしさ、黒人差別をチクッとついてきたり、ラストの生き地獄感絶望感、僕は大好きな映画になりました!大好きというか、今一番見たいタイプの映画がビシッと来てくれた感じ、待ってました!という感じでした!最高でした!






で、ペーパーボーイ最高だったわー!とウキウキでエンドロールを見終わったあと席を立とうとしたら、前のカップルの男の方が『なにこの映画まったく意味わかんねぇしつまんねぇし。次から俺が映画選ぶわ!』と女の子を罵倒してて女の子半泣きという場面に遭遇しましたw 女の子カワイソウでした(´・ω・`)
















あと先日、知人からさそわれて大好きな石井隆監督の9月公開の新作「甘い鞭」の試写会に行くことができました!






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まだ公開まで時間があるのでアレですが、すげぇ映画でしたよ!石井隆監督にしては珍しくナレーションでどんどん説明してトントン進んでいくのが新鮮でした。とにかく壇蜜!これに尽きる。めちゃくちゃ頑張ってます!脱ぐどころか、カッパーンですよ。内容は、なんというか笑いのない園監督の「恋の罪」にパクチャヌクの「イノセントガーデン」にも似たものを感じたり。。万人にが勧められませんが僕はけっこう好きな映画でした!










あと「風立ちぬ」も観ましたー






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観て一週間たったんですが、いろんなひととこの映画について喋っていくうちに感想がどんどん変わっていくという、まだ咀嚼できてない感がおもしろい!まとまったらまた書こ。初見では正直苦手な映画と思ってましたが、いまけっこう好きな映画になってる気が。。まぁまた。














おわり