映画駄話 「高地戦」 | そーす太郎の映画感想文

そーす太郎の映画感想文

しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

今年数十本観てきましたが文句なしの今年ナンバーワンです。人生でもトップ10入り。凄まじかったです。。
ひざびさに映画館でこれでもかというくらい号泣しました(つд`)



ラスト前の川での交流シーンでは誰もがこれで終わったんだと思ったはず、なんていいシーンなんだ!!なんていいやつらなんだ!!みんな幸せになってほしい!!(>_<。)と、心底思いましたよ!!思いましたよ!!!!ヽ(*`Д´)ノ
と、このように、その後に待っている最悪な展開に本気で怒りがわくように、それまでの展開で個人レベルで兵士たちに感情移入させる細かい演出の数々。観客にも「これでおわったんだヽ(´ー`)ノ」と本気で思わせてからのあの展開、あの落差。本当にうまいなぁと思いました。

川での交流シーンと、その後の最悪の展開で、まったく違う涙が流れました。引き裂かれました(つд`)


また、この映画は『フード理論』的に観ても、興味深い映画だと思いました。間接的なフード(酒やタバコを含む)の共有をしている両軍の戦いであるため、どこか仲間?ではないですがつながりみたいなもの(間接的というのがポイント)ができているため「もう、なぜ戦っているのかわからなくなる」ラストの感じがすごく強調されます。
主人公が『2秒』を撃てないというシーンがありましたがそれは間違いなく間接的なフードの共有が直接的なフードの共有に変わった2人であるからではないでしょうか。
だからこそラストの主人公と『2秒』が対峙するシーンでは残酷性、悲劇性がより強調されていると思います。
ラストのラストで直接的なフード共有描写がありますが、そこなんてもう涙するしかありませんでした°・(ノД`)・°・


この映画を観て最後に残ったのは「戦争なくなれ!!」というピュアな気持ちでした。
そう心から思わせてくれたこの映画は間違いなくまっとうな戦争映画ですし歴史に残る一作なのは間違いないと思います。

この映画、恐らく先週のタマフルでサイコロで当たってなかったら観に行っていないと思います。この映画に出会えたことに感謝です。


絶対に見たほうがいい!!