しかも最近の傾向は、現実社会の犯罪動向をなぞるように犯人の低年齢化が認められる。
●東京では警察官の拳銃欲しさに刃物で襲う事件(98年)―未成年の学会員によるものだった。
●小中高と創価学園、創価高校一筋に通い続けたフリーターが凶悪事件(05年)―ゴールデンウィーク中に宮城県から上京した19歳女性に新宿駅東口で声をかけたのは長谷部泰輔容疑者(23)。当初から金銭目的の〝ナンパ〟だった。松戸市の自宅アパートに女性を連れ込んだ長谷部容疑者は、この被害者が就寝中にキャッシュカードを盗んで、近くのATMに向かい、預金の引き出しを試みた。だが、暗証番号が合致せず、自宅に戻ると被害者と口論となり、絞殺。死体をトランクに入れ、柏市内の水田に放置した。
筆者はことさら「創価学会員の犯罪」をあげつらうつもりはない。しかし、その教義、方針、集団の有り様が、そしてトップの指導がこうした事件に影を落としている点を簡単に否定できるだろうか。
反対者、批判者への物理的暴力も伴う嫌がらせ、誹謗・中傷。
「国法より仏法」という優先順位。単純に言えば、「敵を倒せ」の理屈は、「自らは正しい=絶対者」の論理に直結する。まともな宗教信徒であるなら、むしろ犯罪者は社会全体の比率に対して、皆無とはいわないが格段に低くなるはずだろう。
FORUM21
2005年6月1日号