意図的な協働関係って? | 岡本太郎のブログ

意図的な協働関係って?

「意図的な協働関係 (Designed Alliance)」


CTIのCoactive Coachingでは、クライアントとコーチの関係をこのように

表現しています。


クライアントとコーチは協働関係を構築する必要がある、というのは誰でも

知っていること。


「意図的な協働関係」とはどのようなものなのか?CTIに参加するまで理解

できていませんでした。




CTIの一日目。


あるワークがありました。

二人一組になり、お互いが自然に手を伸ばして届く距離をとって、向かい合わせ

になりました。お互いの手のひらを合わせ、そのまま、足を後ろに下げていきます。

そうすると、二人の体制が不安定になり、お互いがお互いを支えあう状態になります。


「二人にとって丁度よいところを見つけて下さい」という指示。


簡単そうに見えて、これが結構難しかった、というのが感想。


何度か試して、いくつかのコツをつかみました。


1.お互いがお互いを配慮すること

  当たり前に聞こえますが、これが結構出来ていない自分を発見し、

  ショックを受けました。自分のペースで進めるのではなく、しっかり相手の

  ペース、状態を観察しながら、進めることがポイントです。


2.自分の状態を言葉で相手に伝えること

  簡単なワークなのですが、相手がどこに無理な力が入っているのか、

  意外と分かりにくいので、「ちょっとバランス悪い」、「肩の辺りが痛くなってきた」、

  「少し待って」等、伝え合い、お互いの力の配分、体の傾き具合を調整します。


3.無理せず、やりなおすこと

  無理な体勢で、力の調整をし続けると、結構ばててきて、更にうまくいかなく

  なってきます。そんなときは、もう一度はじめに戻り、体制を整えて、やり直す

  勇気を持つことです。



このワークを通じて、クライアントとの関係構築の勘所がよくわかりました。

目からうろこのワークでした。


これまでコーチとしてクライアントのために何かしなければ、と力んで、突っ走る

自分がいたように思います。

今後は、このワークでの気付きを意識して、コーチングしたいと思います。



 ・協働関係を築く責任は、クライアント、コーチの双方にある。


 ・刻一刻と変化する協働関係を見逃さず、関係を構築する。


 ・自然体で。




「Be TARO」

岡本太郎