今日は友人の誘いで、ガゼットというビジュアル系のライブに行ってきました。

一週間くらい前にその友人から『チケットがあまっちゃったんで観に行かない?』と誘われ、正直ガゼットというバンド自体ご存知なかったのですが、昨今のビジュアル系バンド事情を知る上でいい勉強になるのではと、軽い気持ちでお呼ばれすることに。

しかしそのときの僕はまだ、この先待ち受ける過酷な運命など知る由もなかったのです。

会場は横浜ブリッツ。

中はすでにガゼットファンの女子たちでいっぱい。

皆様、ほぼ全身黒で統一。(友人ももちろん黒ずくめ)

アイシャドウなどメイクもやはり黒系でちょっと怖い。

でも不思議と僕が勝手に抱いていたゴスロリ系のフリフリ衣装の方々はいらっしゃいませんでした。(その理由がのちのち明らかになる)

僕らの席、というかポジションは会場のちょうど真ん中くらい(横浜ブリッツはオールスタンディングなのです。)

周りの皆様のファッションに気おされつつもライブが始まるまでは、わりかし穏やかに時間は流れていきました。


そして開演。

会場が暗転したとたん、場内からバンドメンバーへの声援が。

『カイ~(ドラマーさんの名前)』『アオイ~(ギターさんの名前)』

ただし、黄色い声ではなくすべてデス声です。(笑)

黒ずくめの衣装に身を包んでいるとはいえ、うら若き女子たちのデス声大合唱は圧巻です。

というか怖すぎです。

隣を見るとその友人もデス声で『ルキ~(ボーカルさんの名前)』

おまえもかー!(笑)

ガゼットは僕が思っていたよりも男っぽいロックバンドで、曲はスラッシュメタルのような感じでした。(確かに『なんとか様~!』みたいな黄色い声援が似合う感じではなかった)

楽曲がメタルなので皆様当然ヘッドバンギングの雨あられ。

もげんばかり頭を振る振る、振りまくります。

そして当然、ギュウギュウ詰めの会場だからヘドバン女子の髪がビシビシ当たる当たる。

前に行こうが後ろに行こうが、この攻撃を防ぐすべはないのです。(笑)

異様な熱気に包まれた会場内でビシビシと髪鞭の洗礼を受け『痛い、痛い、助けて』と開始そうそう涙目の僕。

数曲はなんとか絶えていたのですが、生命の危険を感じて一人リタイヤ。

曲間に一度会場を出て、一番後ろのスペースへ非難。

後ろのスペースは真ん中より余裕がありヘドバン女子の髪が当たるということはありませんでした。(ヒュンヒュンという空気を切り裂く音は聞こえますがw)

ライブ終了後、出入り口付近で友人と落ち合ったのですが、友人はヘトヘトになりながらも『やっぱガゼットのライブはストレス発散になるな~』とすべてを出し切ったいい表情をしておりました。

周りの子達も同様にすべてを出し切ったある種清々しい表情。

ああ、音楽は聴くだけじゃなく、自分の中の不満や憤りをぶつけて発散することも出来るんだなぁと気付いた横浜の夜でした。