こんにちは。
現代気功(氣幸)で、あなたの心と体を健康に、さらに、夢(ゴール)の実現まで応援する氣幸師のTakahiroです。
このブログでは、現代気功、クンダリーニヨガ、コーチング、食に関して、理解を深めていただけるような情報を発信しています。
今回は、
お品書き
- 情報空間の不完全性の振り返り
- ラプラスの悪魔の思考実験
- 全知全能の神っているの?
- 全知全能の神は科学的に否定された
1.情報空間の不完全性の振り返り
先日、ゲーテルの不完全性定理について、書いてみました。
※過去記事はこちらです。
そして、その記事を次のようにまとめました。
このように、ゲーデルの不完全性定理は、情報の不完全性を示す重要な考え方であり、あなたが持っている情報や知識には必ず限界があるということを理解するためのものです。
つまり、情報空間の情報には、必ず不完全な不完全な情報が含まれているということです。
言い換えれば、情報空間には完全な情報は存在しないということです。
2.ラプラスの悪魔の思考実験
「ラプラスの悪魔」の思考実験は、19世紀のフランスの数学者ピエール=シモン・ラプラスにより提唱されました。
彼は、もし全宇宙のすべての粒子の位置と運動量がわかり、さらにそれを計算する能力を持つ存在(悪魔)がいたとしたら、その存在は過去も未来もすべて予測できるだろうと考えました。
これが「ラプラスの悪魔」です。
ラプラスの悪魔は、決定論の極限を表しています。
※
決定論とは、「すべての出来事や状態は、前の状態や出来事によって必然的に決まっている」という考え方です。
決定論によれば、宇宙のすべての出来事は、物理法則や原因と結果の関係によって完全に決まっており、未来の出来事も現在の状況や過去の出来事によって必然的に決定されているとされます。
つまり、すべての出来事は物理法則に従って完全に予測可能であり、偶然や自由意志の余地はないとする考え方です。
ラプラスの悪魔は、悪魔とされていますが、実際には全知全能の神のような存在ですね。
3.全知全能の神っているの?
不完全性定理によれば、完全な情報は存在しません。
不完全な情報、つまり予測できない情報が必ず含まれます。
➔ したがって、全知全能の神は存在しないということになります。
一方、ラプラスの悪魔の思考実験では、予測できない情報は存在せず、すべてが完全に予測可能であるとされます。つまり、完全な情報が存在するということです。
➔ そのため、全知全能の神が存在するという考え方が示唆されます。
これらの考え方は矛盾しています。
では、全知全能の神は存在するのでしょうか?
4.全知全能の神は科学的に否定された
ラプラスの悪魔とは、もし全ての粒子の位置と運動量がわかれば、未来のすべての出来事を完全に予測できるという考え方です。
これは、未来がすべて決まっているという「決定論」に基づいています。
しかし、この考え方は不確定性原理と矛盾しています。
現代の科学は、ラプラスの悪魔の存在、つまり全知全能の神の存在を難しくしています。
■量子力学の不確定性原理から導き出される見解
粒子の位置と運動量を同時に完全に知ることはできません。
つまり、すべてを正確に把握するのは不可能です。
■カオス理論から導き出される見解
初期のわずかな違いが大きな変化を生むことがあり、未来を正確に予測するのは非常に難しいです。
■情報量の限界から導き出される見解
すべての情報を集めるのは非常に困難で、無限の情報を処理するのは現実的ではありません。
要するに、現代の科学によって、ラプラスの悪魔が未来を完全に予測することは現実的には無理だとわかっています。
つまり、科学的見地からは、情報空間には全知全能の神はいないと考えられます。
あなたの未来は、決定されておらず、偶然や自由意志が反映されるのです。
そして、全知全能の神がいないということは、ギリシャ神話に出てくるような人間臭い神を思い描くことができるかもしれません。
もしかすると、あなたも、私たちも、実は情報空間に実体を持った神なのかもしれませんね。
氣幸師は、未来が決まっているという決定論には縛られていません。
決定論を前提にしてしまうと、ヒーリングの有無にかかわらず、結果が既に決まっていることになってしまうからです。
今日も、最後まで、読んでくださいまして、どうもありがとうございました。
最後まで、読んでくださったお礼として、このページを見ながら、あなたの体や心の痛みを思い浮かべれば、それが軽減するようにしておきますね