スロットの鬼、たりるが爆誕した日のお話になります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たちはピ○サロへ向かっていた

 

AOKI「ピ○サロ代稼いでからいこうぜ!」

 

が、俺はAOKIに連れられ、パチンコ屋へと入る

 

AOKIは同じ大学の同級生であり、自他ともに認めるパチンカスだった

 

高身長でスタイル抜群かつ、くそほどイケメンなヤ○チン君である(DAIGOの顔面の悪いパーツをすべて美しく整えて綺麗にしたような顔)

 

何故イケメン2人がピ○サロへ行こうとしているのかという疑問について…まあ過程とか全部めんどくさくなる時もあるのだ

 

俺「いや、俺金無いよ!?ピ○サロ代無くなるやん!しかもパチンコとかやったことねえし!」

 

AOKI「大丈夫!そんなときのジャグラーよ!5000円以内にここが光ったら勝ちや!」

 

俺「ふーん。そうなの。それなら俺でもできそう!」

 

初めて入るパチンコ屋

 

耳が壊れそうなほどのけたたましい爆音と山積みされたドル箱たち

 

根拠はないが、なんかすごい勝てる気がした

 

5000円以内に光らせればいいんでしょ?楽勝じゃんって思った

 

AOKIと2人並んでジャグラーに着席する

 

1000円ずつサンドにお金を入れていく

 

ペカッ

 

AOKI「よっしゃー!」

 

AOKIの台がペカッた

 

7が3つ揃い、アップテンポなBGMが流れ出し、メダルがジャラジャラと音を立ててAOKIの台の下皿にたまっていく

 

俺「えーいいなー。それ1枚いくらなの?」

 

AOKI「20円!そんで1回のBIGで300枚ぐらい出てくる!そんで今1000円で当たったからだいたい5000円勝ちや!」

 

俺「やば!ピ○サロ代稼いだじゃん!!俺も光らすわ!!」

 

と、意気込んでレバーを叩き続けたものの、俺の台が光ることはなかった

 

俺は数分で5000円を失った

 

AOKIは数分で5000円を得た

 

パチンコ屋を出てピ○サロへと向かう2人

 

AOKIはほくほくな顔をしているが、俺は気分がうかない

 

顔や態度には出さなかったが、とても落ち込んでいた

 

あれだけムラムラしていたのが、イライラへと変わっていた

 

その後のピ○サロについての記憶は一切無い

 

気持ちよかったのか、気持ちよくなかったのか、何一つ覚えていない

 

そんなことよりも、初めて行ったパチンコ屋に一瞬で5000円もの大金を奪われたことが頭から離れず、はらわたが煮えくり返ったのだけは鮮明に覚えている

 

 

 

それから俺とAOKIはそのパチンコ屋へ通うようになった

 

学校の帰り、飲み会やコンパの前後、買い物に来たついで等、時間さえあればそのパチンコ屋へ寄った

 

しかし、いつも打つのはAOKIだけだった

 

俺はAOKIに一緒に打とうと誘われても、パチンコもスロットも打たなかった

 

何故なら一瞬で俺の5000円を奪ったあの日、あの台、このパチンコ屋が憎くて憎くて仕方なかったからだ

 

なんとかして5000円を取り返す方法を考え、たくさん調べたが、遠隔やサクラ等、どうでもいい知識ばかりが俺の脳内に蓄積されていった

 

AOKI「たりるー!一緒にこれ打とうよ!」

 

俺「やだよ。遠隔されてパチンコ屋にお金吸い取られるだけじゃん。」

 

AOKI「遠隔とかねえから!」

 

俺「いや、あるっしょ!」

 

みたいな養分丸だしな会話をしながらも、俺は頑なに打つことを拒んだ

 

AOKIがある程度勝つか負けるかするまでの間、俺は一人延々とホール内をうろちょろうろちょろ徘徊していた

 

打つ気も無いのに、見方もわからないのに、ジャグラーのデータ機をポチポチしたりしながら時間を潰していた

 

しかしながらスロットを打っている人間を観察するのはわりと楽しかった

 

無表情で淡々と打ってる人、台パンしてる人、店員を怒鳴り散らしている人、連れ打ちで楽しそうに騒ぎながら打ってる人、小指の無い人…(こわ…)

 

色んな人が色んな台を打っている

 

人生を小出しにかけている姿が、俺の目にはどこか滑稽にうつって、気分が良かった

 

遠隔で必ず負けるようになっているのに…そんなことも知らずにこいつらは幸せ者だなー…みたいなことを考えながら見下した目で眺めていると、気分が良かった

 

そして、同じパチンコ屋にしばらく通いつめていると、当然、あることに気づく

 

(あいつらまた出してやがる…絶対サクラじゃん…警察に言ったら捕まえてくんないかな?報奨金とか出ないかな?)

 

いつも同じ連中ばかりがたくさん出していた

 

毎回打つ台は違えど、いつも同じ連中ばかりがたくさん出していた

 

俺はそいつらをサクラと信じて疑わなかった

 

しかし、警察に言うのも怖いし、めんどくさいし、そもそも証拠がない…

 

俺はどうしたものかと考えた

 

無い知恵を振り絞って考えた

 

サクラは事前に出る台を知っているんだろうなぁ…

 

でも別に開店前から打ってるわけじゃないしなぁ…

 

……

 

……

 

……!!!!!!!

 

俺は閃いた

 

僥倖…!!

 

もはや気分はカイジ

 

俺はAOKIの元へと走る

 

AOKIはよくわからない台を打ち散らかして10万以上負けているところだった

 

俺「おいAOKI、あいつらまた出してるわ!」

 

AOKI「いつもいるサクラのやつら?ふざけんなよまじで…今日10万以上負けてんのによー…俺の金全部あいつらのとこに行ってんじゃん絶対…」

 

俺「それな!でさ、俺考えたんだよ。あいつらサクラはたくさん出る台を事前に知ってるわけじゃん?だからさ、あいつらがどういう日に、どういう台に座るか調べてさ、俺たちがその台に先に座っちゃえばよくね?」

 

AOKI「…!!お前天才かよ!!」

 

…いやまじで天才かよ!!

 

って俺も、昔の俺に言ってあげたい!!

 

いろいろ間違ってるけど奇跡的に正解にたどり着くルートを選んだ昔の俺に乾杯!!

 

 

 

というわけで、俺とAOKIは「サクラストーカー作戦」を開始した

 

夏休みだったということもあり、俺とAOKIはパチンコ屋に通いつめ、一切何も打たずにただただサクラたちの行動をストーキングし続けた

 

サクラたちが来る日と来ない日、サクラたちが座った台はどんな台か?どういう日にどんな台に座っているか?なにやら店内の全台データが見れる機械の前でメモをとっているが、何をしているのか?何をメモしているのか?

 

金は無いが、時間だけある俺たちは、サクラたちの行動をストーキングし続けた

 

その間にもスロットの雑誌などを立ち読みしながら、少しずつスロットの知識を頭に入れていく

 

AOKI「おいたりる!スロットには設定ってのがあって、6だとめちゃくちゃ出るらしいぞ!」

 

俺「なるほど。つまりサクラのやつらは事前に設定6の台を知っているってことだな!」

 

AOKI「そういうことやな!でもどうやって設定6かどうかわかんの?」

 

俺「わからん…。ん?このエヴァって台はベルを数えたらわかるらしい!」

 

AOKI「ほんとだ!てかジャグラーも6だとぶどういっぱい揃うらしいぞ!」

 

俺「はっはーん。どおりであいつら何かポチポチ押して数えてんだな!」

 

少しずつ、少しずつスロットの知識が増えていく

 

そして、ある程度サクラたちの行動パターンがつかめてきたところで、俺たちは勝負に出る

 

 

 

決戦の日

 

 

 

俺とAOKIは朝の抽選から並んだ

 

いつもいるサクラたちも、みんな並んでいる

 

俺「おい、やっぱあいつらいるぜ。」

 

AOKI「な。やっぱ今日熱いんだなきっと。」

 

俺「よし。良い番号引いてあいつらが座るであろう台を先に抑えよう!」

 

AOKI「おけ!」

 

この日はサクラたちが座るであろう台を4台ぐらいピックアップしていた

 

機種はエヴァ~約束の時~

 

この日、サクラの連中はいつも決まってエヴァに座ってたくさん出しているのはすでに把握済みだった

 

座るであろう台番もおおよそ予想できていた

 

抽選の時間がきて、俺とAOKIは抽選を引く

 

奇跡的に俺とAOKIは2人とも良番をGETする

 

AOKI「やったなおい!」

 

俺「な!とりあえず台とってから、後から入ってくるサクラたちが座る台をきちんとメモすんの忘れんなよ!」

 

AOKI「おう!そんで俺たちが予想した台と答え合わせするって話だろ?」

 

俺「そう!じゃあ頑張ろうぜ!」

 

そして、再整列の時間を迎える

 

俺とAOKI共に1桁の番号であったが、俺たちの前にサクラの連中が2人ぐらいいた

 

(まずいな…)

 

と、俺もAOKIも一瞬思ったであろうが、逆にそれもいいんじゃね?と前もって話をしていた

 

何故ならサクラたちが俺たちの

 

予想した台に座る→○俺たちの予想的中

予想した台に座らない→×予想の仕方が間違っている

 

ということで、まあ予想が外れていればサクラが座った台をメモしておいてそれがどんな台だったのかってのをまた後から調べようぜって感じ

 

だからまあどっちに転んでも俺たちにとっては収穫しかないわけだ

 

そして、入場時間になり、1番から順番に入場していく

 

予想通り前のサクラ2人はエヴァの島に向かう

 

俺とAOKIはそのサクラ2人の後を追う

 

そしてそのサクラ2人は…

 

俺たちの優先順位1番と2番の台に座った…!!

 

狙っていた台を取られたのに、めちゃくちゃ嬉しかったのを覚えている

 

俺とAOKIは仕方なく予想した4台のうちの3番目と4番目の順位の台に座る

 

後から入場してくるサクラたちも続々とエヴァの島へとやってくる

 

後続のサクラたちは、心なしか俺とAOKIの台番を一瞥しながら他の台に座っているような感じがした

 

サクラ全員の入場が終わり、やつらが座った台番を全てメモして

 

いざ、実践開始!!

 

まあ実践内容は詳細には覚えてないんだけどね

 

結論から言うと俺とAOKIの台が当たりで、俺たちの前に入場したサクラ2人の台はハズレだった

 

そして俺とAOKIの台は馬鹿みたいに出て、覚えたての知識で数えた小役も全て6以上の数値を叩き出していた

 

一人あたり100Kぐらい勝った(ノリ打ち)

 

稼働を終えて、俺とAOKIは酒を浴び、焼肉を頬張りながら反省会をすることにした

 

俺とAOKIはパチンコ屋から焼肉店へ移動するまでの間、ずっと放心状態だった

 

バイトを1ヶ月頑張ってようやく手にすることのできるような大金をたった1日で手にしたことによる高揚感

 

サクラ連中の真似事とはいえ、努力して勝ち取った達成感

 

予想を立てて上手くはまり、高設定をツモれた優越感

 

俺もAOKIも、性行為とは全く異なる快感の余韻に浸っていた

 

AOKIが口を開く

 

AOKI「なぁ…俺たち…天才じゃね?」

 

俺「あぁ…天才かもしれん…。」

 

AOKI「こんな簡単にお金って増えんだな…。」

 

俺「な…。ていうかさ…いつも出してるあいつらさ…サクラじゃなくね?w」

 

AOKI「うん…サクラじゃねえな…w」

 

俺「だよな。前にいたサクラ2人は俺たちの予想した4台のうちの優先順位1番2番の台に座ってたけど、結局出てなかったし、途中でやめてたしな。」

 

AOKI「それよ。でもあいつらが優先順位1番2番の台に座ったってことは、俺たちの予想の立てた台は合ってたってことだよね?」

 

俺「そういうことになるな。」

 

AOKI「とりあえずさ…」

 

俺「わかる…」

 

AOKI「このやり方でさ…」

 

俺「それ…」

 

AOKI「しばらく続けてみない?」

 

俺「そうしよう!」

 

AOKI「とりあえず天才な俺たちを祝して…」

 

俺&AOKI「かんぱーい♪」

 

そして、俺とAOKIは華々しいスロッターデビューを祝い、存分に肉を食らい、美味い酒を飲んだ後、女の子2人を呼びつけて乱○したのであった

 

 

 

 

 

とまあ僕のスロットとの出会いはこんな感じでした

 

この後のスロッターとしての成長は容易に想像できると思います

 

そもそもサクラたちが座るであろう台を先に抑えるとかいうよくわかんない目的で始めたものの、その目的に対するやり方については、たまたま正解に近い立ち回りだったので、そりゃまあどんどんツモれますし、がんがん勝てるに決まってますよね

 

サクラのストーカーとか言いながら、普通にデータ取って、きちんと設定が入る日に狙い台を絞って攻めてただけですからね

 

しかもお手本となる人間がたくさんいる環境でね

 

というわけで、スロッターたりるが形成されるにあたって本当に幸運だったことが4つ

 

・たまたま通っていたパチンコ屋が優良店だったこと

・プロに近い専業が多くいたこと

・結果や収支がすぐについてきてくれたこと

・共にスロットを学んだAOKIが自制できない人間ではなかったこと

 

この中のどれか1つでも欠けていれば今の僕が出来上がることはなかったと思います

 

特に大きかったのが、養分稼働しかしてこなかったAOKIが、勝つためにしっかりと自分の欲求を抑え、勝つための立ち回りを一緒に学んでくれたことです

 

打ちたい欲求を自制する、これめちゃくちゃ難しいことですからね?

 

「勝つための立ち回りなんて、俺(私)はやろうと思えばいつだってできる!ただめんどくさいからやらないだけだ!」

 

って思っているそこのあなた

 

試しにやってごらんなさい?

 

1日だけでもいいから

 

たぶん出来ないと思いますよ?

 

言うは易く、行うは難し

 

勘違いしてほしくないのですが、スロットを打ちたい欲求を抑えることのできない人たちを罵っているわけではありません

 

それは本当に難しいことなんだよってことを言いたかっただけなんです

 

養分であったAOKIが自制して、勝ち組への一歩を踏み出したことは本当につらくて、大変で、凄いことだったんだよってことを言いたかっただけなんです

 

そんなAOKIに反して、僕はスロットのスの字も知らない全くの素人、っていうのもバランス的にはちょうどよかったのかもしれません

 

互いにマウントをとるわけでもなく、知っている知識をひけらかすわけでもなく

 

僕もAOKIも「お金がない…ただただお金が欲しい…!」の一心でスロットに取り組んでいましたのでね

 

そして、ここまで読んでくださった方なら察しが付くと思いますが、僕は養分スロッターであった時期がほとんどありません

 

これは僕の自慢でもあり、コンプレックスでもあります

 

何故コンプレックスだと思うのかについて

 

スロットの楽しさについてわからないまま育ってしまったからです

 

もちろんたくさん出ればどんな機種であっても楽しいです

 

しかし、それはお金が増えることや自分の努力の成果が出るのが楽しいのであって、スロットの台自体に対する楽しさではありません

 

なので、設定差に関する数値や演出、どのホールのどのイベントのどの機種が熱いかなどというスロットの話に関しては興味があっても

 

この演出は何%以上の期待度があって熱いとか、この打ち方が面白いとか、このメーカーはいつもヒットする台を世に送り出してるから次の新台が楽しみだとか、そういう類の話は一切頭に入ってきませんし、知らないことだらけです

 

高設定をツモっているとして、その台のメーカーどころか、機種名すらわからないことが多々あります

 

そして高設定をツモればツモるほど、スロット力が上がれば上がるほど、感情に蓋をするようになっていきます

 

高設定をツモっても必ず勝てるわけではないということ、出なくても、負けていても必ず最後まで回さなければいけないということ、設定判別している際に期待や希望的観測、もしかしたら…という可能性にかけるような感情ほど不必要なものは無いということ、そんな悲しいことを少しずつ学んでいきます

 

なるべくイライラしないように、心が壊れないように、勝っても負けても何も感じることの無いように、一歩引いた目でただただ冷静に、勝つための最適な行動がとれるように、感情に蓋をするようになっていきます

 

そうなってくると当然周りのスロットが好きなだけの友人たちと話が合いませんし、勝ち方は教えられても、楽しさを教えたり、共有、共感することができません

 

これらがコンプレックスだと感じる理由です

 

そんなスロットに対して冷めた態度で向き合ってきた僕が、ディスクアップと出会います

 

スロットって、こんなにも面白いものだったんだっていうのを教えてくれた唯一無二の台

 

勝っても負けてもほんとに楽しいですし、ほんとに飽きない

 

バカみたいに負けたら「もう二度と打つか!くそったれ!」とか思うけど、次の日になればまた打ちたくなってる不思議

 

たくさんの人とディスクアップの話をしたいし、楽しみ方や打ち方、魅力を共有、共感したいと思える台

 

知らない友達に教えるのだって苦にならないし、教えていて本当に楽しく感じる

 

僕の好きな台を好きになってくれるとほんとに嬉しくなる

 

ビタ押しとかいう一生ゴールすることのできないスキルを磨くという、今まで味わったことのない楽しみ方まである

 

ディスクアップってすごいよね

 

まあディスクアップ以外の台に関しては何の愛着も興味も湧かないのは今も昔も変わんないんだけどね

 

だからこそスロットの楽しさや面白さを教えてくれたディスクアップにはほんと感謝してる

 

 

 

いつか書きたいと思ってたやつ

 

人様が書いてるのを見てて面白いなーって思うジャンルのやつ

 

ようやく書けたわぇ

 

みなさんのスロットとの出会いはどんな感じでしたか?

 

 

 

 

 

以上になります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑昔使ってたメモ帳引っ張り出してきてみた!!懐かしい…!!